裏文章

□GIVE ME
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愛しい、なんて思ったのは一瞬であとはただ、その肌に溺れた。







部活をサボって半ばむりやり長太郎をうちに連れてきた。腕を引っ張って二階の自室に連れ込んだ。
痛いですという長太郎の抗議にも耳を貸せないほどオレは余裕がなかった。

早くこれを自分のものにしたい、これの中にオレをぶち込みたいと。だから長太郎が、そんなオレに怯えているだなんて考えもしなかった。

「し、宍戸さん、ちよっ…と、待っ」
何か云おうとする口を塞いだ。部屋の入り口のドアに長太郎を押しつけて、押さえ付けた。背はオレよりデカいけど力はオレの方が断然勝った。
「んんっ…」
今までにないくらい強い力で吸い上げてやった。逃げる舌を追い掛けて捕まえて絡める。
「ぁ…ふ、んぁ」
くちゅっと水音を立てながら唇を離した。銀糸を引いた。
長太郎の目が僅かに潤んでいる。

たまらない。
かわいいい。

ベッドに投げ付けるように押し倒して、その上から覆いかぶさった。長太郎は抵抗するようにオレの肩を押し返す。
「宍戸さん、待ってよ…っ」
震えた声で云って潤んだ目でオレを見る。

だめだ長太郎。やっぱり優しくしてやれそうにない。
「待ってください。おれ…まだ…」
どこか悲しそうに、申し訳なさそうに云うのを遮った。
「長太郎、悪い。待てねぇ。無理。ダメ。早くおまえにさわりたい」
さわりたい。
さわりたい。
もう本当にダメだ。
「そんな…、だって…おれ」
肩を押し返す長太郎の手を引き剥がして押さえつける。そのまま首筋に顔を埋めて口付けた。そのまま舌で舐めあげていって耳朶を噛む。
「んぁあ…っ」
長太郎の口から可愛い声が漏れた。
オレは何かが弾け飛ぶ音を聞いた。それは長太郎のシャツのボタンが飛ぶ音かオレの最後の理性が飛ぶ音か。
「長太郎…っ」

おまえが悪い。可愛いから。たまんない。ダメだ。可愛い。可愛い。早く。おまえの中に入りたい。グチャグチャにしたい。メチャクチャに犯してオレしか見えなくしてやる。

「抵抗すんなよ…頼むから」
「ゃ…あっ」
白い肌に赤い印を付けていく。こんなもんじゃ足りない。これはオレのもんだと、誰が見てもオレのもんだって分かる程のものじゃないとダメなんだ。
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