声優も俳優もアイドルもお笑い芸人も歌手も、皆「芸」を見せる芸能人です。
そして各自なんらかの形でその仕事のための訓練を行ってきたはずです。

声優は声優になるため、「演技」「声を磨く滑舌や発声」や「映像に声をあてる演技」などを訓練し、余談ですが歌やダンスなども練習すると聞きます。
訓練を終えても最初はアニメの吹き替えの仕事なんてすぐにはきません。
努力の結果・才能・運などを得たものだけが新人から人気声優、ベテラン声優へと成長して行くのではないでしょうか。

声以外の演技で活躍されている方も、エキストラや脇役をこなしてきたでしょうし、ドラマや映画などでさらに演技に磨きをかけてきたはずです。
アイドルだって激しい競争率を勝ち抜いてきたのだろうし、お笑い芸人だって厳しい下積み時代があったでしょう。
努力の結果・才能・運などがあって、というのは同じことでしょう。


では声優と呼ばれる方達と、そうでは無い方達では何が違うのか。
それは「声を磨く滑舌や発声」や「映像に声をあてる演技」では無いでしょうか。声優は声を仕事にしています。そのための訓練をつんでいます。
訓練をつんでいない方が声を仕事にしてしまえば「演技がしっくりこない、呂律が回っていない、声がくぐもっている、発音がおかしい」などの問題が起きてしまいます。それを私は耳障りに感じます。映画を見て、ガックリきてしまうのです。

芸能人が嫌い、芸能人の演技力が低い…等言っているのではありません。

同じ演技の世界でも、声の演技の世界があるのですから、声の仕事をやるならばその世界をしっかり勉強するべきです。
声の芸を見せるのならばそれなりに声の芸を磨いていただきたいんです。
期待していた映像のイメージを声に壊されるのはもう嫌なんです。

芸能人だって来た仕事は断れないでしょうし、そのために自分が声優をやる事について悩んでいる方もいるそうです。
ならば話題性のために芸能人を起用する風潮がなくなって欲しい。


エセ(似非)とは「似てはいるが本物ではない、見せ掛けだけの、の意を表す」という意味です(ヤフー辞書の大辞林で調べました。
『エセ声優』は勝手に作ってしまった言葉ですが、声の訓練をしていない見せ掛けだけの声優という意味をこめています。

エセ声優は居なくなって欲しい、もう声の芸を見せないで欲しいと思います。

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