捧げもの

□ハロウィンの魔法
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「宛名にはなんて書いてあるんだよ。」
放心状態のハリーからロンが面白半分に招待状を取る。
「だっだめ!!」
慌てて奪い返そうとするがロンはあて先人を口に出して読む。
「“ハリーの恋人・・・vへ”って肝心の名前かいてないじゃん。」
残念そうにつぶやくロンから招待状を取り返すと、ハリーはすばやく鞄の中へと入れた。
もちろん後でフクロウ便に出すためだ。

「v・・・あらハリー!すごい人じゃない!スペルはv・o・l・・」

ハーマイオニーは少し考えるようなそぶりを見せながら、ウィンクをする。
一瞬、そのスペルの続きを考えるハリーだったが、すぐさま気が付きハーマイオニーを止めた。
「ダメ!!絶対ダメって・・・なんでそれだけで分かっちゃうの!?他にもいるじゃん!!」
そう。探せば一人くらいはヴォル・・・と続く人くらい・・・いや。
いるとしても40〜60歳以降の人だけだ。それ以下の人はわざわざ恐怖の存在であったあの人と同じ名前なんて・・・まずつけない。
つけるとしたら・・・。マグル出身の魔法使いだけだ。
「ヴォ?なんか絶対今、出しちゃいけない名前の人が出てくるんだけど・・・。」
正解。ハリーは決して表に出さないよう心の中で頷いた。
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