捧げもの

□晴天なり
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実際取っておこう物ならば一年間でトランク5台以上は必要になるからである。
一応人がいないときに燃やすので本人たちが傷ついたりはしない。
今は夕食前なので寮テーブルにも他のテーブルにもまったく人がいないのだ。
「パッドフット、そんな一気に焼くとまた…ほら。
可愛いウサギの炎が飛び出してきちゃったじゃないか。」
大体10通に1通の割合で様々な呪文や魔法薬がついた羊皮紙があり、
何も考えずに燃やすと今のように炎が動き出してしまったりする。
まだウサギはかわいいものだが、以前談話室で燃やした途端、
火の鳥が羽ばたき始め寮内は大パニックになった事があるのだ。
「ところでムーニーは?」
「あぁ、図書室にいくって言ってたけど。」
ジェームズが杖を振るうとウサギは黒い墨を出し消える。
「また図書館か?最近多いなぁ。」
「期末が近いからだろ?」

“ま、僕達には関係ないけどね。”
と言うグリフィンドールの秀才は笑っている。
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