捧げもの

□ジューンブライドは大騒動!?
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東洋の雨季が始まる6月初め。
壮絶なる戦いがやっと終わり、いよいよ社会の荒波に出る準備が進む中、
ハリーは空を仰ぎ見た。
「6月かぁ・・・。そういえば・・・6月って結婚すると幸せになれるって言うよね・・。」
闇の帝王を倒した後に話があるといっていた当の本人は忙しいようで
ほとんどあっていない。
もっとも、ハリー自身怪我が元で少しの間入院していたせいでもあった。


「やっぱり・・・僕達って結婚式とか挙げるのかなぁ?」
「どうしたのよハリー。浮かない顔して。」
突然背後から声をかけられ、ハリーは驚いた様子で振り向いた。
「ハーマイオニー。居たの?」
「あら。さっきから声をかけていたのにぼんやりしていたのはあなたじゃない。」
ハリーはそんなにぼんやりしていたのかなぁ、と首をかしげていたが
すぐになんでもないとごまかそうと首を振った。が、ここは長年の付き合い。
ハーマイオニーのすぐ後ろに居るロンが、明後日の方向を見つつ、
ハリーに聞こえるよう大きな声で先ほどあった人物のことを話す。
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