血盟城の住人達

□Prologue
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あの夢は…





幼い自分が温かいベッドの中で
誰かに優しく髪を梳いてもらいながら
まどろんでいるところから始まる。







ベッドの横には大きな窓。


そこからは赤い大きな「あれ」が
淡い光でまどろみを強くしていく。







髪を梳く手はしばらくすれば
頬に手を添えて、額に唇をよせ…








"Good night...my dear."









最後の一言は、優しくて…甘い。








夢の中で眠りにつくと

現実でゆっくりと目を覚ます。










(何なんだ、一体…)







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