青春
□高3 5月part1
[俺達の青春]
1ページ/6ページ
「はぁっ」
「……っ」
「んっ…」
「倉田…もう無理」
「自分で言い出したんだろ」
「そりゃ…そうだけどっ
倉田キツいんだもん…」
「ちゃんとやらなきゃ意味ないだろ…」
「っ!!」
「ほら…
しゃべってるともっとキツくなるぞ…」
「もっとキツくなるって…倉田
お前がさっきからキツくしてんじゃねぇかっ!!」
「………36」
「なぜさっきから進まないっ!?」
「はぁっ」
「36…」
「いい加減腰が痛くなってきた…」
「いきなり教室でやるなんて言い出すからだよ…」
「っ// 一旦休憩…」
「はぁ…疲れた」
伊勢崎はそのまましばらく床に寝そべっていた。
「……お疲れ」
倉田がそう言うと伊勢崎はにっこりと笑う。
/そんなに「お疲れ」って言われたのが嬉しかったのか…?
/相変わらずよくわかんないヤツ…
伊勢崎の腕を引っ張って起こしていると
「あっ!!
なんで回数なかなか進まなかったんだよ…」
「ちゃんと上まで上がってなかっただろ?」
「っ///」
/確かにそうだったけど…それは
「おしっ
じゃあ倉田も腹筋やろうぜ!!」
「は?」
「俺押さえとくからさ」
「ちょ…話聞いてた?」
「倉田…最後の体育祭だし全力でやろうぜ?」
伊勢崎は倉田の肩をガシッと掴む。
「だからって
なんでそうなる!?」
伊勢崎は反論する倉田を押し倒していく。
倉田は諦めたらしく起き上がって来ない。
「じゃあ倉田いつでもどうぞ?」
伊勢崎に膝を抱えられる。
/はぁ…
やるしかないか…
ガバッ
_