青春
□高2年〜3年の間の春休み
[大切な時間]
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上村side
スゥ
スゥ
「倉田 寝たな」
「うん、座ったまま熟睡。よっぽど眠かったのかな。」
「また伊勢崎のやつがしょうもないメールでも送ってたんじゃねーの?」
「倉田のことだから、勉強でもしてて夜遅かったんでしょ」
「あー」
「伊勢崎とのメール説もあり得ると思うけどね」
「俺、伊勢崎とのメール説支持」
「じゃー俺は勉強説で」
「おーい!!」
「おっ来た」
「はよーっ」
伊勢崎が駆け寄ってきて、俺の隣に座る。
「で、準備とやらは大丈夫なのか?」
「おう」
「じゃあ倉田起こさないとね」
「あーそのままでいいでしょ。そのうち起きるって」
「それもそうだな」
「でもなんかこの体制辛そうだな…」
そう言って伊勢崎は倉田をそっと横に寝かす。
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