青春
□高２年～３年の間の春休み
[大切な時間]
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倉田side③
―――翌日
「おっ。倉田、ちゃんと来たじゃん」
「結ーっ」
ガシッ
上村に肩へ腕を掛けられながらそう言われて、思わず下を向く形になる。
「ちょ…」
上村に少し戸惑いつつ目線を上にあげると校門に寄りかかった野上の姿。
「野上…」
「はよー」
「おはよ。上村重いんだけど」
そう言いながら上村の腕を退ける。
「悪ぃ悪ぃ」
「あと名前で呼ぶな」
「つめてぇなぁ」
「伊勢崎は？」
「なんか準備あるから先行っててだとよ」
「準備？」
「言い出しっぺだし、後からちゃんと来るでしょ。」
「おう。結、先行ってようぜ」
「だから名前で呼ぶなって」
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