激安☆現実味
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[空Side]
空『「・・・・・くノタマは朝礼台の前に集合・・・・・。」と、各学年に伝えて・・・。』
(「学園長先生からのお話しがありますのでくノタマは朝礼台の前に集合して下さい。」と、各学年に伝えて下さい。)
情報委員会「はい!」
私から連絡を受けた、くノタマ委員達は各学年ごとに散らばった。
空(さてと、私も伝えに行きますか。)
ゆっくりした足取りで6年生用のくノ一教室へとむかう。
〜朝礼台前〜
くノタマを含む、全忍タマ達が集まった朝礼台の前は圧巻するものがあったが、急な朝礼だった為に中には寝ぼけ眼(まなこ)な忍タマもちらほら見えた。
学「おはよう忍タマ諸君。
急な朝礼で驚いた者もいるようじゃが、大変、重要な情報が入ってきた。
この付近一帯の竹が何者かによって大量に伐採されておるのじゃ。」
空(竹の大量伐採といえば・・・・、橋を作る、防御用の盾、先を鋭くして落とし穴の中に入れる等の様々な用途がありますから近々、戦が起きるという遠回しの言い方ですかね?
あぁ。でも、学園長の事ですから「タケノコご飯とかが食べられない!」とか言いそうですよね。)
学園長がおっしゃった、"竹の大量伐採"という言葉に私は様々な想像を繰り広げる。
久「それは、誰です?」
学「分からん。
分からんが、これによって一つ深刻な事態が起きておる。」
仙「深刻な事態・・・。」
文「・・・とは?」
皆が静まり緊張する中、誰かの息を飲む音がした。
学「春の楽しみ、タケノコご飯が食べられない!!と、いう事態じゃ!!」
学園長の発言により全忍タマ及び、職員は目を点にしていた。
空(ですよね〜(笑)流石は学園長、期待を裏切りません!!
・・・そうだ!タケノコのゴマ油炒めもタケノコ料理の候補に入れて貰いましょう。
もしかしたら、食堂のおばちゃんに作って頂けるかもしれませんし。)
後から青葉さんに聞いた話しですが、美味しい料理の事を考えていた時、ニヤける私を横目で見ていた同級生は、涙目で震えていたそうだ。
〜夜〜
朝礼後、タケノコとゴマ油炒めを伝えに行った私は学園長から大層褒められた。
そして今は明日の授業に使用するための道具をピカピカに研(みが)いていると戸の前に人影が現れる。
青「空お姉様、夜分に失礼致します。」
空『・・・・・・・・どうぞ・・・・・。』
(幽霊かとビックリしましたよ;どうぞお入り下さい。)
心臓が今だに走っているが、寒い中に可愛い後輩を置いておけないので直ぐさま部屋に招き入れると、青葉の後ろから小さいくノタマを発見する。
青「ほら、おシゲちゃん。貴女も私の後ろにいないで空お姉様に挨拶しなさい。」
?「空お姉しゃま、今晩はでしゅ。」
空(あら、夜のおシゲちゃんも激かわゆすな〜☆)
青葉の後ろから出て来てモジモジしている小さい少女は、何を隠そう学園長の孫で情報委員1年生代表のおシゲちゃんだ。
彼女は、忍タマの彼氏(※1年は組の福富 しんべヱ君)と接する事が多い、そして、この癒し顔からか喧嘩の仲裁が上手く、運動はまずまずだが頭は良い。
その故に情報委員会へと勧誘したのだ。
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