激安☆現実味

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空『・・・危ない!!』
(クナイが当たるから危ない!!)


三人を火事場の馬鹿力で担ぎ込み、私はクナイが落ちて来るであろう場所から離れた。



グサッ・・・ドキューン!!



空(な、何ですか!?今の銃声は・・・?)

何処かへ刺さったであろうクナイの音と、銃声の音が近くで聞こえた。何事かと三人を降ろしてから辺りを見渡すと、馬に乗る不気味な顔をした忍者と甲冑を被った厳ついオジ様とお兄様方がいらっしゃった。


佐「しょ、照星さん!!とーちゃん!!」

笹・夢「え゛!?」


空(なんですと!?)

いきなり現れた佐武君の御父上達に驚いていると、照星さん(?)が佐武君の御父上に話し掛ける。


照「彼女が三人を避難させてくれたので大丈夫だったとは思いますが、間に合って良かったですな」

虎パパ「全くだ。心配をかけさせおって・・・」


空(本当に良かったですよね〜・・・って、あれ?
私のクナイが原因で三人が危ない目にあうところだったんですよね?
・・・あ、そうか。照星さんという方が落ちてくるクナイを銃で弾き飛ばしてくれたのですね!)

考えが結論に達する間(あいだ)に1年は組と山田先生、土井先生が手潟さんを連れて到着していた。


し「だ、だれ?」

山「虎若の御父上だよ」

皆「山田先生、ご存じなのですか?」

山「ウム。家庭訪問で一度お会いした」

は組「わーい☆
虎若のとーちゃんにごあいさつしよー!!」


は組の皆は、佐武君の御父上に挨拶をしに行こうとしたが、背後から現れた照星さんに気を取られてしまい。そのまま、会話を始めてしまった。

空(よし、この合間に佐武君の御父上に息子さんを危険にさらした謝罪と助けてくれた御礼を兼ねて挨拶をしに行きましょう。
照星さんは、後ほどにですね)

佐武君の御父上へ挨拶をしに近づくこうとする私に気づいたのか、佐武君の御父上は馬から降りてくれた。


空『佐武君の御父上、先程は・・・助けて頂きありがとうございました。
名乗り遅れましたが灰色空と申します。よしなに』
(佐武君の御父上、先程は息子さんを危険な目に逢わせてしまって申し訳ございませんと、助けて頂きありがとうございました。
名乗り遅れましたが、灰色空と申します。宜しくお願いします)

深々と頭を下げると佐武君の御父上が私の肩に手を置く。


虎パパ「顔を上げて下さい。こちらこそ虎若を守って頂いた事に感謝したいぐらいですよ。
それに、撃ったのは私ではなく照星だからな」


佐武君パパ(※佐武君の御父上だと、長いので佐武パパで許して下さい;)は、笑いながら私の事を許して下さった。


虎パパ「そうそう、申し遅れた。
私は佐武 晶義と申す。宜しくお願いいたす」


私との挨拶も済んだ佐武君パパは、照星さんをキラキラとした憧れの目で見つめる佐武君を見つめて落ち込み始める。


虎パパ「父親なんてつまらんもんだな・・・。
とーちゃんがせっかく来たのに・・・」

空『・・・;』


落ち込む佐武君パパをどう扱えば良いのか困惑していると、後ろから誰かに肩を叩かれる。
誰だろうと振り返ると不気味な顔をしている照星さんが立っていた。
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