激安☆現実味

□14
1ページ/25ページ

〜次の日〜


朝焼けが見えはじめ、空気も冷えてきた。

空(さ、寒ッ!!手足が冷え症気味な私には、堪えますね;
そうです!こんな時は、俵(たわら)を切って手足に巻けば・・・。
ジャジャジャーン☆室町風レッグウォーマー&アームウォーマーの完成です!!
はぁ〜♪ぬくいww)←(俵が無い時は、新聞紙を使うと暖かいですよ(笑) By家出した時の経験から学んだ管理人でした)

俵で暖まっていると、1年ろ組の初島 孫次郎君と二ノ坪 怪士丸君が私に怯えながら近づいて来た。


初「灰色せんぱぁ〜い|||
何をしているんですか|||?」


二ノ坪君も私のやっている事が気になっているのか初島君の後ろから小さく頷く。


空『これ・・・?』
(これですか?)


俵を初島君達に見せると二人は再度、頷く。


空『これは、防寒対策。
・・・全身を暖める時には、俵を切らずに穴を開けて被れば・・・最適』
(これは、防寒対策ですよ。
私は手足だけですが全身を暖める時には、俵を切らずに穴を開けて被れば冬の時期には一番最適ですよ)


説明も含めて実際に作り二人に被せると大層、気に入ってくれたのかカサカサと音を立てて遊んでいる。←(Gちゃんみたいな音を出しているので鳥肌が立ちました;)

その後、他のろ組の子にも着せたいからと言う理由であと、二着作ると二人は御礼を言って去っていった。
二人を見送り、皆さんに御迷惑をかけないよう壁に腕を組みながら胡座をかいた。←(カッコ良く言えば体力温存、悪く言えば寝ています。朝は弱いものでして;)



〜〜〜


数分後、誰かの足音が聞こえて目を覚ました。音源を辿(たど)ってみると、こっちに向かって走る笹山君と夢前君と佐武君の三人がいた。

空(あれ?四人の足音が聞こえたのですが?
聞き間違えたんでしょうかね?)

疑問を持ちつつも、特に危険な事は無さそうなので納得していると、三人が私の目の前に来ていた。何か用事があるのかと首を傾げていると佐武君が私に喋りだす。


佐「灰色先輩も一緒に逆茂木の細工をしに行きませんか?
僕達だけじゃあ心配だから上級生も一緒に連れて行けと先生達から言われたんで」

空『了解…。
・・・一緒に行こ・・う』
(了解しました。
お役に立てるかどうか解りませんが一緒に行きましょう)



〜園田村周辺〜



・・ザクザク・・・ゴソゴソ



笹「ここと・・・そっち」

佐「よし」


夢前君達は一生懸命に逆茂木の細工をしている。その一方で私はまだ、寝ぼけで手伝っていた。

空(いつもはこんなに酷くないのですが・・・;
一体、どうしたんでしょうかね私の体?)

クナイを持って逆茂木の細工をしながら心の中で自問自答をしていると、手からクナイが離れてしまった。
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ