激安☆現実味

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[空Side]

空(これは、僕の進化の過程の1ページ目です〜♪)

前世で流行っていた某ロイドの歌を歌いながら雑用と言う名のお使いを終え、学園に帰っている途中です。
お使いの内容は、手紙を渡しに行くというチープなものでした。

空(でも、6年生になってから段々とお使いに行く場所が遠くなっているのは何故でしょう?
それに、お使いでよく変な方に遭遇するんですよね。木から人が落ちてきたり、いきなり道に飛び出してきて何処かに走って去ってしまうなんて、ちょくちょくあるんですよね〜。
多分、春だから皆さん浮かれているんですよね、きっと♪)

リズムに乗りながら歩いているうちに忍術学園に到着していた。

空(一週間ぶりの学園です。もしかしたらお迎えしてくれたりして・・・)

wkwkして門を開けてみると、そこには事務員の小松田さんもヘムヘムも居なかった。

空(そ、そうですよ;!!存在感全くナシな奴が一週間いなくても誰も気には止めませんよね。
けど、せめて小松田さんはいて欲しかったな・・・(泣))

虚しく一人で泣いていると、こちらの方へ走ってくるヘムヘムがいるではないか!!
彼は喋れない分、私に抱き付いてお帰りの意味を体で示してくれた。←(ヘ、ヘムヘム・・・(嬉泣))


へ「ヘムー!!」

空『ただいまヘムヘム。・・・みな・・・はどうした?』
(ただいまヘムヘム。あの、お伺いしたいのですが皆さんはどうしたんですか?)

へ「ヘム、ヘムム」

空『今日は予算会議だからみんな忙しい?』

へ「ヘムヘム」

空『そう・・・。お迎えありがとうヘムヘム』
(そういえばそんな時期でしたね。お迎えありがとうございましたヘムヘム)


毛質がちょっとだけ固いヘムヘムを下ろし、彼の頭を優しく撫でる。

空(やってしまいました;てっきり予算会議は来週だと勘違いをして予算案を作り忘れてました。
速く、お使いの報告をしに行って予算案を作らなければ;)

お使いの疲れを残したまま、私は学園長がいる庵へと向かった。



~in 庵~



空『学園長。灰色空、ただいま戻りました』

学「ぉお!!灰色ご苦労じゃったな。
ちょうど、おやつの時間にしようとしていたところじゃ。少し食べて行きなさい」


おやつを進められるも私は学園長の前に座り、おやつを見つめるだけでいた。←(私、ダイエット中なので食べられないんですよね;)


空『いえ・・・。
予算会議で情報・・・を・・・渡さないと・・・』
(いえ、大丈夫です;
予算会議で情報委員会の予算案を後輩に渡さないといけないので;)

学「じょ、情報じゃと;?」

空「はい」


空(おやつ美味しそうですよね・・・。いや、我慢ですよ私!!一つ食べたら豚の元!)

何時もと違い何かに怯えいる学園長を余所に、私は盆の上に置いてあるおやつをガン見していた。
すると、紙を取り出し何かを書き始める学園長。←(また、お使いですかね?)


学「灰色には敵わんの〜;
これを会計委員会委員長の潮江文次郎に渡しとくれ」

空『了解しました』


空(何故、文次郎君へお手紙なのでしょうか?
学園内にいるんですし、呼び出して直接、話したほうが速いのに)

学園長の行動を疑問に思いながらも自室に戻り、予算会議に間に合うよう予算案を素早く書く。←(ゴールドフィンガーの空と呼んで下さい☆)←(※使い方が違います)
そして、出来立てほやほやの予算案を持って予算会議の会場へと移動する。
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