激安☆現実味

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[空Side]

また、時が過ぎること一年。私は2年生に進級していた。忍タマみたいに学年ごと、忍者装の色が変わることがないくノタマなので1年の頃と比べて余り変わってない気がする。←(まぁ、変わった事はあったと言えばあったんですけどね)
2年生用のくノタマ教室の外から見える芝桜が半分咲いているのに癒される。

空(一時は進級できるかどうか不安で食事が喉に通らず8Kg痩せてしまい大変でした。昔はこんな事は無くガツガツ食べていたのに・・・。老けたのかなぁ)

本来の精神年齢を頭の中で出したとたん2年生の教室に居て良いのかすら思うが、気にしないフリをして数ヶ月前の事を思い出す。

空(その時は、仙蔵君達が一緒に食事をしてくれてたから、少しづつ食べれるようになったんですよね。私の様なダメ人間が他人様に迷惑かけるなんて、端(はた)迷惑な話です。

それに、情報委員会委員長の先輩や先生方(※特に大木先生、新野先生、安藤先生まで)にもご迷惑をかけてしまいました;
先輩なんて卒業前に、「私〜、空ちゃんと同級生になるまでずっと忍術学園にいる〜(泣)」なんて嬉しい事を言って下さいって嬉しかったなぁ。アレは忍術学園を離れたくないって意味ですよね先輩?
私はてっきり、そのままの意味で受け止めてしまいそうになりましたよ。勘違い野郎と素敵な先輩に思われる寸前でした;
結局、先輩は先生方とその他の先輩と一緒に説得されて卒業していきました。何故か卒業式にみんなの前でホッペにチューをされましたが・・・///)

皆が勉強をしている最中(さなか)、過去を思い出しているうちに最後の授業も終了した。



カーン




先生「それでは、今日の授業を終了します」

くノタマ一同「ありがとうございました」


教室から先生が出て行かれる。教室からは自室に戻る者もいれば、友達と話の花を咲かせる子達もいた。

空(さて、授業も終了しましたし自主練と予習復習しょうか。
べ、別に、今年に入った後輩達が優秀すぎるので抜かされるのがもう直ぐかと焦って自主練と予習復習をしている訳ではありませんからね;)

誰に言い訳をしているのか分からないが私は、そそくさと教室か出て行く。



〜自室〜



自分の部屋に駆け足で戻ってきたのを先生に見られていなくてホッと一息ついた。

私の部屋は伊作君と留三郎君の部屋みたいに散らかってはいないし、仙蔵君と文次郎君の部屋みたく勉強家ゆえ、壁に計算式や目標などの紙が貼ってある事もない簡素な部屋だ。
だけど、引きこもりがちな私にとって此処はシ○デレラ城。←(王子様はいませんけどね(泣))


・・・コト・・・ヒラリ


マラソンをしにグランドへ向かおうとすると机にぶつかってしまい何かを落としてしまった。
落とした物を拾い上げ、よく見てみると前に図書室で借りた本と貸出用紙だった。(※貸出期限切れ)

空(私としたことが図書室の本を落とすなんて!(←期限を見ろ、期限! by管理人)
えッ?期限ですか・・・ッ!?期限、今日デストロイヤーーー!)

期限切れ間近の貸出紙を見て愕然としてしまう。決まり事はなるべく守る方だったので貸出期限が切れた事は一度もなかった。

空(お通ちゃんの真似してる場合じゃなイモリの蒲焼き!!)

今日も一段と現実逃避に磨きが掛かってますが、ぷちパニックを起こしていますので気にしないで下さい。自主練を取りやめて急遽、図書室へ向かう。
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