激安☆現実味

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[空Side]

雑渡さんに出会ってからかれこれ一年が過ぎました。
あれから、雑渡さんはちょくちょく里に来るようになり父上とも仲良くなって二人でよく鬼ごっこをして私を放置します。
そして私は某擬人化国の真似をよくするようになりました。

空(一人、最高だぜ(泣))

こんな私も早10歳、そろそろ忍術を本気で学べる歳になりました。この弱肉強食の世界(※NH○教育アニメの出演争い)で将来を不安に思わなかった事がありません。

空(嘘です。ごめんなさい。でも、実際に戦とか起きてますから強(あなが)ち嘘ではないんですよね。父上がお出掛けと乗じて戦場に私を連れて行った事がありましたし。
あの時は父上と二人だけでしたのでデートだ!デート!!と一人、浮かれてました。けれども、場所に着いて見て感じて驚きですよね。血みどろ、骨、悲鳴、肉の塊、刀、雄叫び、殴り合い、ヒュンヒュンと風を切る音、火薬の臭いetc・・・・・・・・・・・・・・・・・・デート!?
こんなデートスポットがあるとしたのなら連れてきた人とお薦めした人の人格を疑いたくなる前にすぐさま別れる。いや、もう連絡が取れないよう夜逃げする。
・・・とまぁ、私の理想論は話がややこしくなるので置いといて、行った事があるんですよ。
考えてみて下さい。元々、平和な時代に生まれてた子がですよ?「これが戦場だよ〜。」と、陽気に連れて行かれた日には将来を不安にならない訳がないんですよ。
私と仲良くしたいが為に命の危険がもれなく付いてくるお友達がハグしようと日々、狙っているようなもんです。
そんなお友達は結構です。間に合ってます。お願いだからドアの隙間に挟まってる足を引いて欲しい。インドア派は正義。あ、電話の勧誘も止めて下さい)

・・・と言う訳で、両親に将来の事を相談してみると母上がお茶を上品に飲みながら微笑んだ。


母「それじゃあ、忍術学園に通ってみる?
学園長から手紙も来てますし。」

父・龍「ダメ(ーーー!!)だ。
空(姉様)は此処に残って(一緒に)忍術を学ぶ(んだ)!」


私の耳が立つ程の反応を示した矢先に我が家の男二人にダメ押しされる。
この時の父上と龍丸の顔は母上の穏やかな表情と違い、顔が強張り目が犯罪者並にギラついている事は覚えている。

空(私としては、母上の意見に賛成なんですが)

これを言うと、またも五月蝿くなりそうなので静かに黙って見守りながら彼らを見る。


母「政十郎様と龍丸は黙りなさいね。
私は空ちゃんに聞いているんです。」


母上は父上と龍丸に有無を言わせないドス黒i・・・「空ちゃん?」・・・素晴らしいほどの微笑みをされていました。←(母上恐い、母上恐い、母上恐い・・・endless)


母「コホンッ。
それで、空ちゃんはどうしたいですか?私としては貴女の意見を尊重させたいのですが」

空『私は・・・。忍術学園に・・・行きたいです。
父上や母上達に・・・学んだ事以外・・・も・・学びたいです・・』


先ほどの冗談(?)はどこかへと消えた母上は凛とした対応で私を見据える。私も母上の対応に恥じぬよう真剣な眼差しで家族を見つめ、心の中の本心を真っ向から言う。

空(それにです。私みたいな弱っちい奴は、この時代だと直ぐに極楽へご案内される可能性が大ですから、生き残る為にも忍術学園に行きたいんですよね。(※で、本音は?)
そんなの忍術学園に行って転生を満喫したいからです。・・・ハッ;!?本音をつい言ってしまいました)

不意討ちをくらってしまい本音をポロッと言ってしまった自分が悔しくなり手を力強く握りしめた。


父「空・・・」

母「それでは決まりですね」


父上は承知してくれたのか困った顔をしても目が慈愛に満ちいて、しょうがないと言っているようだった。
これで危惧は無くなったと安心する私に灰色家で最後の兵が立ち向かって来た。


龍「やだ、やだー!!
空姉様はずっと一緒にいるのー。」


最後の兵士は、灰色家にて若輩者であり、私の弟であり、忍者の素質も兼ね備えているのだが駄々っ子である。でも、そこが可愛い、その名も龍丸。
まだまだ可愛い兵士は、泣きながら私に抱き着いてくる。

空(家族のよしみ無しで龍丸はリアルに可愛い///ジャ○ーズに応募すれば絶対に受かると確信しています。
あぁ、ホームビデオ大賞とかにこの映像があれば授賞も夢じゃないのにな)

ビデオに録る事が出来ないのが口惜い。どうにかして出来ないものかと難しい顔をする。

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