激安☆現実味

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[空said]


女性A「お兄さん、こっちに注文お願いね///」

くノタマD「せんぱーい‼︎こっち向いて〜///」

女性B「すみません、お兄さん。お茶のお代わり下さいな///」

川「灰色先輩。あそこのお姉さんが呼んでます;」

諸「空ちゃーん、これ持ってってー」

くノタマE「こっちに来たよ///」

くノタマF「やっぱり灰色様は良いわね///」


私達と伊作君達が交代した後、多くのお客さんがどっと駆け込んできた。
お客さんが多く来ることは良い事なのだが、如何せん人が途切れない。疲れがMAXに溜まっていきやっと人が少なくなってきたところで裏手に逃げ込んだ。


空『はぁ……;』
(はぁ…;疲れました;)

川「先輩、お疲れ様です」


"お茶どーぞ"と手渡してくれたのは川西左近君だ。彼は保健委員会の中で残ってくれた一人だ。


空『有難う…川西君。
君は疲れていませんか?』
(有難う御座います川西君。
君は疲れていませんか?)


一人だけ遊びに行かせる事の出来なかった自分に不甲斐なさを感じつつ彼に優しく話しかける。


川「灰色先輩と比べたら別に僕は疲れてませんよ」


暇になったからだろう、川西君はお盆を小刻みにパタパタさせながらケロっとした顔で私のハートに傷つくような事を言ってきた。

空(ああ…。これが若さなんですね…(泣)ババアのガラスハートにダイレクトアタックされましたよ…|||)

艶女(アデージョ)でも心は乙女なんだよぷんぷん‼︎と、脳内で独りごちたが自分自身にダメージが返ってきたので直ぐにやめた。


女C「すいませーん」

川・空『「はーい」』


これでは休憩も何もないなと二人で目を合わせてからお客さんのいる表に出た。

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