激安☆現実味
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[空side]
青「お帰りなさいませ旦那様」
4年「宜しかったら、ご案内致しますわ」
鉢「お面〜、お面はいかが〜?」
皆、受付作業を何回かこなしていているうちに話し方や衣装に慣れてきたのか順調に動いている。
今は此処にいない子達も見回り兼案内役に出ているので心配はないだろう。
##NAM2##(皆さん笑顔が素敵ですね!!それに引き返え…。
私が対応した方達は顔を真っ赤にして怒っていらっしゃるのですか;!?)
私が話し掛けたり、受付作業で招待状を受け取ったりすると、皆さん一貫して動きを止めたり、顔を真っ赤にしたりする。
不安に感じて、『どうされました?』と聞くや否や、いきなり動き出して素早く入門表にサインをして逃げ去ってしまう…、なんてのはざらだった。
空(やはり、私のコスプレ姿が目の毒だと分かって逃げ去ったのでしょうね;)
長年、この体で過ごしてきたから自覚はしていたものの、初めて会った方に逃げられてしまうのは辛いものがある。
空(この事が原因だったかどうかは解りませんが、青葉さんと鉢屋君から受付禁止例が出てしまいましたし…;
あぁ;これでは何の役にも立たない窓際先輩になってしまいます;)
表には出さないが、心の中は世界的に有名であるムンクの叫び状態だった。
茸が栽培されそうな程にウジウジと落ち込んでいると、私にとっては聞き慣れた声が耳に入ってきた。
龍「空姉様ーーー!!」
空『…龍丸』
(えぇっ!?龍丸!?)
手を大きく振りながら私に突撃したてきた黒髪の美少年は私の弟である龍丸だった。
前に帰還した時よりも若干、背が伸びているのは成長期だからだろうなと、ほのぼのと考えつつ彼の頭を優しく撫でる。
渡された招待状を持ちながら、やんちゃな弟に癒されていると後ろから誰か近づいてくる気配を感じた。まぁ、龍丸がいるのだから何と無く誰かとは解るが、スキンシップだと思ってあえて知らんぷりした。
?「だーれだ?」
空『父上…』
?「正解」
父上の大きくて硬い手が私の頭を優しく撫でる。父上と龍丸は普段の忍者装ではなく、旅の者が着るような格好をしていた上に父上だけ顔の変装までしていた。
久しぶりとは言わないが、家族の再開に空気が和やかになっていると、私達を見て話したそうにしている鉢屋君達に気が付いた。
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