激安☆現実味

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[空side]

湿った空間、目の前には真っ黒、そして上には私の気持ちを表しているような真っ青の空。
そう、私は蛸壺に落ちてます。

空(あぁ、助けて。)

なぜ、私が穴に落ちているかというと、情報委員会のお仕事で忍タマ教室に来たのが原因でした。

空(ふふふ(泣)
私、秋休み明けてから何をやっているんでしょうね。というか、委員長の癖に仕事ができないなんて笑いの種でしかないですよね(泣))

不気味な鳴き声を上げながら体育座りで悲しみに浸っていると、上の方からザワザワとした人の声が聞こえて来た。

空(おお!これぞ正に、天からの助けです!!)

助けてと、大声で叫ぶ前に忍タマ達が情報委員会で役に立ちそうな話をしていたので、彼等のネタを聞き終わってから叫ぼうと決めた。


忍タマA「おい、聞いたか?
また、学園長がとんでもない思いつきを考えたそうだぞ。」

忍タマB「えーーーッ!?またかよ;
また、面倒臭く無いやつなら良いな。」

忍タマA「そうだな。」


今までにあった学園長の思いつきを思い出して呆れているのか疲れたような声色をしている二人の話を聞き終わり、そろそろ助けを呼んで良いだろうと考えた。

空『たす・・・・「おーい。こっちで五年生の久々知先輩が田楽豆腐を売ってる見たいだぞー!!」・・・・・・・け・・・「本当かー!!?よし、買いに行くか!!」・・・・・て・・・・「おう!!久々知先輩の豆腐は美味しいと聞くからな!!」・・・。』


私の精一杯の大声も虚しく終わり、彼等は呼んだ子の元へと走り去る音がした。

空(か、神は私の事をお救いになられなかった(泣)・・・・・って、あ!!此処は日本ですから仏様でしたね〜。テヘぺろ〜・・・じゃあ、ねぇよ!!!)

一回、落ち込んでから半狂乱になり頭をガンガンと何度も土にぶつかる私は痛い人だと思う。

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