激安☆現実味

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[空side]

ドクタケの話を聞いてから、急ぎ足で裏々川に着くと、金属がぶつかり合うような音が聞こえ、何者かによって野営地が襲われているのだと気が付いた。


空『・・・チッ・・・・。
手を出していたら、只ではすましません。・・・・・・・・・。』
(マヂかーー!?こんな5、6年が少ないって言うのにー(泣)
ちみっこ達に手を出していたら、只(ただ)ではすましません!!チキンハートでも、ショタロリに手を出されては怒り狂いますよ!!)

珍しく闘争心を出している私は金属音がする方に威嚇で手裏剣を投げつけた。


シュッ!!・・・・・キィーン!


空(当たりませんでしたか・・・・。でも、敵の周りに下級生達があまりいなくて良かったです。)

西日に紛れて相手の姿がよく見えないが、相手の攻撃を見る限り、敵さんは子供達を狙っているのでは無く、土井先生を狙っているようだ。
敵の観察もこれまでにして、土井先生の近くにいる下級生達の所へと移動する。


空『皆・・、無事・・・?』
(皆さん、無事ですか?)

き「あ!!空先輩。」

空『怪我をしていなくて良かった・・・。ここは、私が土井先生の援護・・・・・を・・・・・しているので速く下がって・・・。』
(怪我をしていなくて良かったです。ここは、私が土井先生の援護という名の応援を伏せながらしているので速く下がって下さい。)


土井先生なら私の飛道具の援護が無くても甲子園等で聞くような応援だけで大丈夫だろうと確定した。←(だって、敵さん恐いんですもの(泣)私なんかが下手に手を出したら瞬殺されますからね!!)

よくわからない見栄を張っていると、後輩達からキラキラした目で見られた。


乱「先輩、格好いい〜!」

き「よっ!!男前!!」

空『私は・・・女なんだが・・・。」
(私は・・・女なんですけど・・・・。)


ヘタレた事を言ったのに、格好いいと言われたのは何故なんだろう?と悩んでいると、笑っていたきり丸君が真剣な顔をした。


き「まぁ、冗談はこのぐらいにして、先輩。」

空『何・・・?』
(何ですか?)

き「怪我をした人なら先輩の横にいる時友 四郎兵衛先輩がうずくまってますよ。」


きり丸君が私の左側を差して教えてくれると同時に、私も首を左にい回した。


空『シロ君!!』


近くでうずくまっていた彼は、傷が痛むのか少し涙目だった。


時「空先輩〜(涙目)」

空『こんなに怪我をして・・・・・・。敵の奴・・。・・・・・・・・・・・・・・・・シロ君に怪我をさせるなんて許すもの・・・か。
土井先生!!・・・・お手伝いします!!』
(こんなに怪我をして痛かったでしょうに(泣)敵の奴め!!優しくて頑張り屋さんで可愛い天使のようなシロ君に怪我をさせるなんて許すものですか!!!
土井先生!!弱輩者ながらお手伝いします!!)

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