激安☆現実味

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空(あれ?
村の中心部分に向かった筈が、なんで村の外れに私はいるんでしょうか;?)

見たことのない場所に辿り着いた私は、自分が迷子なんだと核心した。迷子ならあまり動かない方が良いだろうが今は家系に関わる一大事だ。歩むのを止めて来た道をもう一度戻ろうと決め込む。

空(父上宛に手紙を書くという緊急事態ですからね。しょうがないですよ;)

歩き出そうと歩み始めたら、足元にあった小さな泥の水溜まりに気付かず泥に足を取られてしまった。



ズルッ・・・

ドガッ!!・・シュタ


空(ふぅ;危なかったです;あと、もう少しで泥まみれでした;)

固い地面に着地したせいで足が痺れたが、泥まみれに成るのをなんとか防いだ。

空(ん?でも、可笑しいですね?
先程の"ドカッ!!"という音は一体・・・?)

辺りをキョロキョロ探ってみたが何もない。何だったのだろうと首を傾げて悩んでいると何だか足元が柔らかい事に気づき下を向くと…。















そこには、友達のいなかった私とよく遊んで頂くれた雑渡混奈門さんが横たわっていた。因みに指先の血から"空ちゃんLOVE"と書いてある。

空(・・・


・・・


・・・


ざっ、雑渡さん‼︎一体、誰にやられたんですかー!?)

とりあえず、倒れている雑渡さんを仰向けにして生きているかどうか首の動脈で確認する。

空(よ、よし;生きてますね;良かったです)

トクトクと波の打ったているのを聞いて一安心していると、雑渡さんの意識が回復してきたもよう。


雑「ウッ・・・」

空『大丈夫ですか・・・?』
(大丈夫ですか雑渡さん?)

雑「・・・うわ〜;!?空ちゃん!?」


間近にあった私の不細工な顔に驚いたのか後退りする雑渡さんに泣きたくなる。

空(雑渡さん。
久しぶりに会ったからって、そんなに驚く事ないじゃないですか〜(泣))

馴染みのある人に驚かれた私は、泣きべそをかきそうな顔で雑渡さんを見る。


雑「あー;まぁ、色々とごめんね;
だから、そんな顔で見ないで貰えるかな;?」


雑渡さんは気まずそうな顔で私から目を逸らし、頬をポリポリと掻いている。

空(ガーン|||自分が不細工顔だとは承知でしたが・・・|||
雑渡さんがそこまで嫌がる程の酷さだったとは、思いませんでした|||)

自分の顔の悪さに思わず溜息を吐いていると、優しい雑渡さんは気持ち悪いのを我慢して冷汗をかきながら私の方に顔を向き直してくれる。


雑「空ちゃん!!
私はタソガレドキ忍者だけど一生涯、空ちゃんの味方だからそんな溜息つかないで;」


雑渡さんは、私の右肩に左手を置き、残った右手で握り拳を作ると、「今まで言うの忘れてたけど自分はタソガレドキ忍者なんだよね(笑)それと、空ちゃんの顔が悪くても私はずっと君の味方だよ☆」てな感じの爆弾発言をする。
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