激安☆現実味

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照「君は、灰色 空ちゃんだよね?」

空『はい。
なんで私の名前を知ってい…るの?』
(ハイィ!?
なんで私の名前を知っていらっしゃるのですか!?)


強い文次郎君や留三郎君は、未だしも糞が付くほど弱い私のフルネームを知っている照星さんに驚き、まじまじと見つめてしまう。
私に見つめられている照星さんは、私の顔を見て気持ち悪くなってしまったのか一歩、足が下がってた。


照「・・・知り合いの忍者が君についての話をしていたから覚えていたんだ」


私の疑問に答えてくれた照星さんは元々白かった顔がもっと白くなり、汗までも掻いていた。

空(やばッ;!私の顔で遂に被害者が出てしまいます;)


空『そうですか。
そうとも知らず、・・・申し訳ありません』
(そ、そ、そうですか;
そうとも知らず、気持ち悪い顔で見つめてしまって申し訳ありませんでした;!!)


先ずは照星さんがこれ以上、気持ち悪くならないように顔を左斜めへ頭を下げた。


照「別にいい。
久しぶりに緊張感がもてたしな」


ふッと、不敵に笑う照星さんは、私の頭をポンポンと軽く叩く。

空(ほ・・・惚れてまうやろー!!)

某芸人ネタを心の中で発狂し、もがいていると照星さんが言った知り合いの忍者さんを思い出した。


空『照星さん。
・・・知り合いの忍者って・・・』
(照星さん。
あのお伺いしたいのですが、知り合いの忍者ってもしかして…;)


照星さんが、また気持ち悪くならないよう自分の顔を彼の左後ろにある木に標準を合わせて、その木を見ながら話をする。


照「ぁあ。君が思ってる通りだ」


照星さんは頭が痛いのか、人差し指を眉と眉の間に置き目をつぶる。

空(やはり、知り合いの忍者は父上の事でしたか・・・;
もう、父上ったら;私と龍丸の事は、他人に話さないで!と、母上から注意されたのにもう破ってますね;)



・・・サッ・・・



父上の事で溜息を出していると、私が見つめていた木から何か飛び出した様な気がした。←(多分、鳥ですね)


照「・・・あれ、放置してて良いのかい?」


あれとは、父上の事だと理解した私は少し諦め気味に頷いた。


空『・・・大丈夫です。あとで・・・処理しますから』
(まぁ、父上の事は大丈夫ですよ;あとで母上に手紙を出して処理しますから;)


私の家庭が嬶(かかあ)殿下というのに苦笑を隠せないでいる照星さんは、父上の事を心配しているようだった。


照「やる気か?」

空『はい』

照「無理はするな」


「無理はするな」の意味は多分ですけど、「お父上に無理をさせるなよ;」を遠回しに言った意味だと思います。そんなに酷いことは、しないつもりでいるのですが。


空『はい。それでは・・・失礼します』
(はい。それでは、手紙を書きに行きますので失礼します)


照星さんに軽く頭を下げて早速、手紙を書きに園田村の中心部分へと向かう。
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