激安☆現実味

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〜町近くの川〜


八(近くの川まで来たけど先輩どうしたんだろ;?)

灰色先輩の行動に脳がついて行けずに疑問のまま、先輩を見つめていると、大きな石の上にハンカチを置いてくれて、そこに俺を降ろす。←(うわッ!!正に紳士だ!)


空『大丈夫・・・?』

竹「だ、大丈夫ですわよ///;」


紳士的な行動に感激していると、先輩が話し掛けてきた。いきなりだったので慌ててしまって変な言葉遣いになってしまったのはしょうがないと思う。
一人で混乱を起こしている俺に対して、灰色先輩は無言になり、何かを探しているのか自分の服の中をガサゴソと始める。
それを良い事にさっきの行動の理由を率直に聞いてみた。


竹「空さん///なんで、お・・・お姫様抱っこやあんな言葉を言ったのですか?」

空『お姫様抱っこは人混みから離れる為・・・。
それに、八子ちゃんに元気が無かったから・・・』


八(せ、先輩。俺が落ち込んでいるのに気づいてたんだ!!
だから、人気が少ない川沿いまで運んでくれたんですね)

先輩にのお心遣いに対して胸がキュンとしてしまうのも無理はない。感動のあまり震えてしまい下を向いて口元に手を当てる。
すると、灰色先輩は心配をしてくれたのかに俺に手を伸ばしてくる。

八(これは、もう言うっきゃ無い!このトキメキは二度とないと思う)

灰色先輩の手を取り、俺は、真剣な眼差しをして言う。


竹「空さん、私あなたの事が好きです」


竹(男は、当たって砕けろだ!!)←(砕けるな、それに告白をいきなりすんな! By管理人)

告白された灰色先輩は少し間を空けてから、悲しそうな顔をしているように見える。辛い想い出でもあるのかと少し不安になってしまった俺を不安にさせないようしているのか、先輩は無理に笑顔を作っていた。


空『八・・・、・・・ゴメン。私は・・・出来ない・・・』


竹(そんな顔をさせる為に言ったんじゃないのにな・・・。
ここは、男らしく一回引こう)


竹「そうですか・・・。
でも、私は諦めませんから覚悟して下さいね(笑)」


断られたが諦めきれなかった俺は、笑顔でまた告白すると宣戦布告をする。


空『期待して待ってます』

竹「ハイ!!
じゃあ空さんもう一度、町に行きましょうよ!」


年上の余裕からか、灰色先輩も俺の挑戦を受け取ってくれるみたいだった。
これからもめげずに頑張るぞと、意気込みんでから早速デート(?)を申し込んだ。


空『でも・・・大丈夫・・・?』

竹「私なら大丈夫ですよ空さん。
それよりも私、町で良いお店を知っているんでそこに行きませんか?」


俺の気持ちを尊重し、心配をしてくれた先輩には悪いが、俺の性格が明るい故にあまり気にはしなかった。
それでも灰色先輩は、心配なのか俺の顔を固定し、嘘をついていないか確かめる為に俺の目を見つめて、本心だと確認すると承諾の意味を込めて頷いてくれた。


竹「おっしゃ!!
ささ、早く行きましょう♪時間も少ないですし」


許可も得たので俺から灰色先輩の手を引き、早足でまた町へ向かう。
.



竹(空さん!!
この髪結い用の紐、空さんに似合うと思って買っちゃいました!どうぞ、使って下さい(笑))

空(本当ですか?ありがとうございます。
私も髪留めなんですが、八子ちゃん似合うと思ったので宜しかったら)

竹(綺麗・・・。八子、一生の宝物にしますね)

空(それでは私も、八子ちゃんからのプレゼントを宝物にしますね)

竹(はい!絶対ですよ)

空(ぁあ)

先(・・・なんだあのイチャイチャカップルは;!?
完璧なんだがなんだろう・・・?心の奥底からマジで潰したい!!)
.
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