激安☆現実味

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留(・・こんな奴だっけ?)

予想しなかった灰色の言葉に茫然自をしていると、俺と伊作に灰色は背筋を伸ばしてから自己紹介を綺麗にやってのける。


空『改めて・・・、灰色 空・・。宜しく・・・』


留(すげぇ、綺麗だ・・・///)

完璧にやり遂げた彼女から目が離せなくなった。不躾にもまじまじと魅ていたら、何時までも突っ立っていた俺達を不思議に思ったのか、灰色は首を傾げて見つめていた。

留(つか、俺も自己紹介しなきゃ///それに謝んなきゃなんねぇし)

固まってる伊作より先に動ける事ができたので自己紹介をし返す。


留「アッ!俺の名前は、食満 留三郎って言うんだ///
さっきは本当にすまなかったな。食満でも留三郎でもなんでも呼んでくれ///」


自己紹介をした後、先程の灰色の笑顔を思い出してしまい、恥ずかしくなってそっぽを向いてしまう。


伊「コラッ;
ゴメンね灰色さん。素っ気ない留三郎だけど本当は、素直で良い奴なんだよ。本当だよ;」

留「伊作、お前は俺の母さんか;」


夫婦漫才をみたいな事をやっていたら、灰色が微かに笑い出す。笑い方も上品に見えてきたのは俺の目が悪くなってきたんだろうな。


空『かまわない・・・伊作君。
私の事も空でいい。伊作君も・・・呼んで』


本人の許可も出たので早速だが、空と呼ばせて貰う。彼女の笑いのツボにでも入ったのか、まだ俺達を見て微笑んでいる。

留(コイt・・・いや、空は笑わないと思っていたのに結構、笑うんだな。
・・・しかも、可愛い///)


先程とは、打って変わりすぎた俺は照れているのか赤く顔を染め上げる。


伊「う、うん。わかったよ///」

留「りょ、りょーかい///」


この後、授業終了の鐘がなり三人で一緒に先生の元に帰って行った。
.




伊(・・・ヒソヒソ)
(ねぇ、留三郎。空ちゃんが、ずっと無言なんだけど;)

留(・・・ヒソヒソ)
(だ、だよな;やっぱり根に持ってんのか!?どーしようー伊作ー(泣))

空(ゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさい・・・etc。
これからは調子に乗らないよう笑わない様にしますんでどうかお許し下さい。
つか、伊作君の入ってた穴に、今から入ります・・・って、なに危ない事をしようとしたの私!?そんなことしたら一生、出てこれないから!他の手を考えて許しを貰わねば!!)
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