激安☆現実味

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ついでに頭をなでなでしたいなんて、阿保な思考をしていると微かにだが人の気配がした。


雑「・・・っち。気づかれたか;」


雑(人数は三人ってところか?
いや、一人だけ熟年した者が一緒だな。めんどくさい。
この子と離れるのは嫌だけど、しょうがない)

やはり此処の一帯は隠れ里の近くだったようで俺を警戒してなのか着々と近づいて来ている。


雑「それじゃあ、お嬢ちゃん。
俺は城に帰らなくちゃいけない」


捕まらないよう城に帰る為、彼女に注意を払いながら木の枝に飛びのった。
木の枝に飛び乗る時、何かしらの攻撃をされるかと思いきや彼女は俺の行動に動こうともせずに見ているだけだった。

雑(逃がしてくれるのか?)

油断させた後(のち)に叫ばれたら嫌だな、なんて思いながら彼女を見ていると睫毛の長く円(つぶら)な目でこちらを見つめ小さく潤った唇が開いた。


?『・・・雑渡さん・・・また、来て・・・ね』


雑(よし、この娘を嫁に貰おう!! )←(※犯罪です)


雑「うん、また来るね。
あと、その時は名前を教えてね☆」


彼女から『結婚して!』と言われ(※言われてません)、俺は満面の笑みを彼女に残して機嫌良くタソガレドキ城に帰った。





雑(次、会えるのはいつかな〜?)

諸(小頭!ちゃんと、働いて下さい!!)

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