激安☆現実味
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空の方へ振り返った俺達は驚いた。
留(だってよ、前髪が長く桑染(くわぞめ)色の着物を着た女性がしゃがんでいたんだぜ;?
誰がって幽霊かと思うじゃねーのか;?)
留「こいつ誰だ;?」
伊「さぁ;?
この人は見えてはいけない人なのかな;?」
文「そうだったら、一人くらいは見えない奴が出るだろうが、此処にいる七人全員が見えるのは可笑しいだろう」
空『皆、霊感ある…』
小「それはないな。私はこの年まで幽霊などという者を見たことがない!」
仙「幽霊でないのは解ったが、この方は私達が大声で叫んでも動じずに一心不乱に何か描いているぞ」
長「…ボソ」
(そっちの方が怖いな)
此処にいる一同が、写生している彼女の姿を見つめる。
?「…で」
仙・文・空・長・小・留・伊「『…で?』」
?「できた!
今回も自信作が出来た予感がする!早速、家に持ち帰って製作を…ッ!?」
大声を出してやっと動き出したかと思えば、次は写生していた俺達を見つめ直して固まってしまった。
?「…;」
仙・文・空・長・小・留・伊「『…;』」