激安☆現実味
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そんな中、庄左ヱ門は一人だけ先輩の強さを再度、噛み締めていたのか顎に手を添えて考えている素振りを見せた。
庄「今更だけれども灰色先輩って…」
き「庄左ヱ門、それ以上いうな」
それ以上言ったら灰色先輩に技をかけられるぞと、俺は庄左ヱ門に注意した。
き「灰色先輩は忍タマに優しいけど一応くノタマだぜ?
恐いとか言って堪忍袋の緒が切れかれねぇーぞ?」
庄「そうかなぁ?」
き「そうだよ。
それに文化祭の間、俺達と一緒に行動していた龍丸の姿を見たろ?
あれは、相当な姉ちゃん好きとみた」
庄「あー;あれね;」
庄左ヱ門も一緒行動していた龍丸から灰色先輩の凄さ話を聞いたのを思い出したのだろう。
庄左ヱ門は、虎若や金吾が照星さんやら戸部先生の話を聞かされた後の様な顔をした。
庄「きり丸、注意してくれてありがとう」
き「いやいや、無駄な犠牲者を出さずにすんでよかった」
俺達二人がコソコソと話していると、食満先輩がゴソゴソと何か物を取り出し始めていた。
き(なんだろう、あの四角くて竹筒が付いているやつ?)
疑問に思ってると、灰色先輩が良い時に食満先輩へ話し掛けた。
空『留三郎君、それ…』
留「これか?
これはなぁ、俺が開発した簡易式狼煙上げ器だ」
にこにこと嬉しそうな笑顔で先輩に簡易狼煙上げ器を見つける食満先輩。
笑顔なのは良いんだけど、灰色先輩の近くにいる潮江先輩の顔が大変な事ななっている。…あ、元々か。
文「この野郎!また経費でしょーもないもん作りやがって‼︎」
空『…、落ち着いて…文次郎君』
食満先輩に飛び掛かろうとした潮江先輩に素早い動きで背中を撫でて落ち着かせる灰色先輩。犬猿の二人に手を焼かされいるのだろう。見るからに手慣れている。
灰色先輩が潮江先輩の事を引き受けているその合間に、食満先輩は七松先輩が作った塹壕を通って外に狼煙を上げにいった。
小「さて、留三郎が狼煙を上げに行った事だ。我々も外へ出るぞ」
は組「はーい」
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