激安☆現実味

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き「うわッ;⁉︎
なにこの気持の悪い物はッ⁉︎」


そんな忍タマが勢揃いしている中、沢山の亀に噛まれ倒れている人を見つけると潮江先輩があっけらかんとした顔で応える。


文「ああ、それか。
花房牧之助…の、残骸だ」


さして強くもなかったなと、感想まで言い始める潮江先輩にどんな捕まえ方をなされてるんですかと所々に殴られたような痕(あと)が残っている牧之助を見つめて呆れながら疑問に思っていると、俺達の後ろの土壁からボコッというような音が聞こえた。


空『………繋がった……』

文「…あ?空じゃねーか」


灰色先輩も抜け穴に入って此処まで来られたのかと思いながら二人の会話を眺める。


空『…文次郎君……。
……亀救い屋はどうした…』

文「俺はな、左近に頼まれてコイツを追い掛けて来たんだよ。
亀救いは佐吉に任せてきた」


コイツの所で潮江先輩が足で花房牧之助を指す。灰色先輩も牧之助をチラ見したのち、先輩に近づいてくる川西先輩や龍丸に目を向ける。


川「灰色先輩!
何でここに⁉︎ドクササコ忍者は⁉︎」

空『…、川西君を追っかけてきた………。
…ドクササコ忍者は、……倒し……た」

川「え⁈あのドクササコ忍者を?」

空『ええ……』


あのぐらいの敵なら余裕ですともと言っておられるような口調で話す灰色先輩に興奮した様な顔で先輩に詰め寄る川西先輩と龍丸。

き(すっげぇーな!
あの、強いって言われてるドクササコの凄腕忍者をやっつけちまうなんて、こぇ〜(※怖い)けど頼もしい!!)

灰色先輩達の会話を他の奴等も盗み聞きしていたのか、俺と同様に目を輝かせて灰色先輩を見つめている。

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