とある風紀の音嶽葬射

□あなたは<聞こえる>
2ページ/8ページ

その数日後…

「遅いわね2人とも
待ち合わせはここで
いいのよね?」

「えぇ
うちの学校が見たい
って言うからわざわざ
校門前にしましたのに…」

コツコツコツコツ

「「?
…アハハ…」」

美琴、白井、音波の3人は
常盤台中学を見たいと言う友人の佐天と初春を待っていた

待たされるのが苦手な音波は少しイライラし始めたのかその場を行ったり来たりしている

「あ、来た来た
…って…」

"びしょびしょ…"

「アハハ…」

歩いてきた佐天は何故か水でびしょびしょに濡れていて
初春はその横で苦笑いをしている

「何なんですの?」

「い、いえ…」

「水溜まりでちょっと…」

「はぁ…」






その後そのままでは動きにくいということで佐天は常盤台の制服を借りることになり
一行は校内の「帰様の浴院」
いわゆるシャワールームに来ていた

「急に着替えをと
言われましても
それくらいしか
用意出来ませんでしたわ」

「いえ充分です」

音波はうーうー唸っている初春の横で楽器を磨いていた
佐天が個室から出てきた

「サイズはどう?」

「ちょうどいいんですけど…
スカートが短くて
スースーします…」

"まぁ
お嬢様学校とか言いながら
ミニスカートだからね"

「佐天さんだけずるいd…
いたぃ!」

恨めしげに佐天を見る初春にすかさず軽いチョップをかます音波

"初春はがまんが足りない"

その後再び唸り始めた初春を連れて一行は校舎を出た

「汚れた制服は
クリーニングに出しといたから
帰りに寄ってね」

「面倒でしたら
あなた方の寮まで
届けさせますの」

「わぁ流石常盤台」

「メイドさんですか!?
やっぱり
メイドさんが
やってくれるんですか!?」

コツン

"落ち着きなさい"

5人はあらかじめ決めていたケーキ屋へと向かって歩きだした

そんな5人にせまる少女がいるとも知らずに
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ