BLEACH的5題
□04.書類ミス
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「松本ぉっ!!」
「なんですか隊長ぉ。暑いんですから怒鳴るとよけい暑くなりますよ」
十番隊執務室では日常的に見られる光景だ。
「何サボってんだ?てめぇは」
「仕事したいのは山々なんですけどぉ、目が痛くて字がかけないんですよぉ」
「そうか、ならこれ頼む」
反論もせずに冷静に何かをつき出してきた上司を気味が悪いなと思いつつも乱菊はラッキーだと思った。
「なんですか?それ」
「他隊から回ってきた書類なんだが、ミスしてやがる。やり直してもらってこい」
「了解でぇす♪」
やっぱり今日のアタシはついてるっ!!このままどっかでサボってこよう♪と思ったのも束の間…
「それ、三番隊にだからな。頼んだ」
「えぇ?嫌ですよ!!だったらデスクワークします!!」
「松本、女に二言はねぇよな?」
「それを言うなら男に、ですよ。アタシは女の子なので、ここでまじめにお仕事させていただきます」
「松本ぉっ!!つべこべ言ってねぇで早く行け!!減給すっぞ!!」
「えぇ!!隊長ぉ…それはズルいですよ!!」
「早くしろ!!」
「はぁい。わかりましたよぉ…」
いくら小さくたって上司は上司。
逆らうわけにもいかず、乱菊はトボトボと歩き始めた。
「やっぱり、なんかおかしいと思ったのよ、デスクワークしなくていいなんてっ」
自隊の小さな隊長さんが市丸のことを毛嫌いしていることを思い出し、乱菊はため息をついた。
ぶつぶつ言いながら歩けばすぐに三番隊についてしまった。
どうかアイツはいませんように…
トントンっ