from me

□Happy birthdayU
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―なあ、乱菊の誕生日っていつ?



知らない。

アンタと会うまで日にち数えられるような生活してなかったし…



ならボクと会うた日が乱菊の誕生日や

なっ

ええやろ乱菊





そんな風に決まったアタシの誕生日。

今でも一字一句間違えず、おまけにアイツの口調を真似しながらだってアタシはその言葉たちを唱えられる。


それなのに、アイツはもうここにはいない。


この前の誕生日まで、


一番高いプレゼントを抱えて、

一番おいしいごちそうを作ってくれて、

一番初めに一番大きな愛をくれたアイツは…


もうここにはいない。



ひどい話よね。

アンタはアタシのもとからいなくなれば高いプレゼントもおいしいごちそうも大きな愛も用意しなくて済む。


でもアタシは

何度アンタに突き放されても、

何度アンタがアタシを傷つけたとしても、

何度アンタを拒絶しても、


アタシは一年に一度必ずアンタを思わなくちゃならないのよ?




アタシの大切な人たちから生まれてきてくれてありがとうって言ってもらえる素敵な日に、アタシを苦しめるアンタを思わなくちゃならないのよ?


プレゼントもおめでとうの言葉もくれないアンタを。
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