恋をする
□04.あなたの声が聞きたくて
2ページ/2ページ
「ギン…」
ちゅ…
ヒンヤリとしたオデコに口付けた。
「ギン?」
少しだけ眉を潜めた気がした。
「ギン」
ギン…
ちゅっ
「えっ?」
唇にヒンヤリとした柔らかい感触…
そこにはニンマリと笑ったギンの姿。
「乱ちゃん…寝込み襲わんといて?」
「ギン!!」
「大人しく待っとってって言うたやん」
「バカ!!もう…話せないと思った」
「ボク、そないに弱ないで?」
「バカギン!!…乱菊って言って…?」
「乱菊、だぁいすきやで」
その声はしっかりとアタシの中に響いた。
ギン、アタシも大好きよ…