BLEACH的5題
□01.運命の鎖
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「ギン…!!」
乱菊は夢と現実の間で朦朧とした意識の中、ギンの霊圧の高鳴りを感じた気がした。
でも…
気がしただけ。
だってアイツは今はここにはいないから。
アイツを感じられるはずはないから。
やっぱりアタシはギンの存在を忘れられてない…
ギンの存在に縛られてる。
そう思うと少しだけ嫌気が差した。
副隊長になってもギンに依存してる自分にも、
いなくなってからもアタシを縛り続けるアイツにも。
でもアタシを縛るのは運命の鎖だって思ってるから。
信じてるから。
この運命の鎖を手繰り寄せていつかまた会えるって信じてるから。
それまで大人しく縛られててあげる。
運命の赤い糸なんてかわいいもんじゃなくて…
運命の太い鎖。
断ち切りたくても断ち切れない。
アタシ逹らしいじゃない?