恋をする
□10.恋する君の瞳に揺らぐ心
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「乱菊さん、今日飲みに行きませんか?」
「今日はちょっと…他の約束があるのよね、ごめんなさい」
ばったりそこで会って話始めた流れで誘ってみたものの…あっさり断られる俺。
我ながらかっこわりぃ。
「そうすか…」
うつむいて返事をする俺の態度なんか気に求めずに今度は小言をいい始めた俺の愛しの金髪姉さん…
「修平、あんたもアタシなんか誘ってないで彼女でも誘ったら?」
「彼女なんていないっすよ」
むしろ俺の心の彼女はあなただぁ!!
「はぁ…これだから今時の男は…草食系だかなんが知らないけどそんなんだからダメなのよ、もっとガンガン行かなきゃ!!女って案外押しに弱いもんなのよ」
じゃあ俺がガンガン行ったらあなたはいい返事してくれるんすか?期待しますよ?
「じゃあ乱菊さんもガンガンおされたから付き合うんすか?」
「あんた、アタシのことバカにしてるわけ?アタシがそんなことで付き合ってると思ってるの?」
ふっと口からついて出た言葉が乱菊さんを急に起こらせた。
「す、すいません…そんなことないっすよね…」
あぁ…やっぱ俺には無理なんすね…
あなたの瞳見てたらやっぱり…
ガンガンどころか全然無理っすよ。
俺は誰かをそんな瞳にすること、できますか?