恋をする

□04.あなたの声が聞きたくて
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「ギン…まだ…?」


アタシの心の悲痛な叫びがついに口からこぼれた。


でも目の前で蒼白な顔で眠っているコイツには届いてない。



ギンがこんな状態になってからもう5日。



四番隊に運ばれたと聞いて駆けつけたときにはすでにこの状態だった。




「心配せんでもすぐ戻ってくるさかい。大人しくしとってなぁ」


何て言いながら任務に出掛けるギンをあきれながら見送ったのはまだ記憶に新しいはずだ。

でも…ギンの声が聞きたい。

ギンからの言葉がほしい。


そう思い始めてから随分の時が経っている気がする。

もともと白い肌を余計白くして眠っているギンはもう口を開かないのではないだろうかなんて不安に思うほど静かだ。




「ギン…そろそろアンタの声聞かせてよ」



そう言って重ねたギンの手は驚くほど冷たかった。
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