song

□milk aiko
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今日もアタシは鏡の前で笑顔の練習中。
アイツとすれ違うときだけは、作り笑いがどうもうまくいかない。

昨日一緒のベッドで寝たアンタに仕事用の作り笑いなんてできるわけないじゃない。
でもアイツは隊長、アタシは副隊長。
アタシたちのこと、外に漏らすわけにもいかないものね。


でも、昔みたいに誰の前でも構わず目を見て話したいわ、アタシの口元を見ながら優しく笑って話しを聞いてよ。

何の汚れもない真っ白い光の中で、一緒にいられたあの頃みたいに。



この間すれ違ったときも、お互い一人だったのに声はかけられなかった。
アンタが隊長羽織りを着てたから。

曖昧なお辞儀なんて逆に嫌よ?
なんでアンタに頭下げなきゃなんないのよ!!


家に帰ってからも暗闇でいじる伝令神機のディスプレイの光に不本意だけど期待して、開くと何度も照らされたことのあるアンタの名前。


でもアンタのメールの内容は…

今日と明日は一緒にいられない。
しょうがないわよね、アンタ隊長だものね。


でもこんなアタシにも一度だけ奇跡が起こった。
あの日にアタシとアンタが出会えたことはすべて奇跡。
アンタもアタシも一人じゃ生きていけないからって神様が起こしてくれたのかもね。


だからもっと心躍る世界がすぐ隣にあったとしても、乱れたアンタの髪に触れられるこの世界がいいわ、やっぱり。

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