虹の呪い
□パシリだけど好きです
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スカルは今、パシリとして飲み物を持って帰ってきてる所だ。スカルは今、好きな人がいる。
「風」
「はい。何でしょうか?」
「ごめんな、一緒についてきてくれて」
それは小さな小さな少女のように可愛らしかった。純粋な笑顔に心が癒されているスカルは、風の笑顔が好きだ。
すると、風が雲を見て叫んだ。
「見て下さい!ソフトクリームみたいです!」
「えっ・・・あぁ、あれか」
「反応が薄いですぅ〜!」
「たかが雲で・・・」
風を見たスカルは、喋るのをやめた。
「私。雲って綿菓子みたいで・・・子供の頃・・・何故か雲を掴んで食べようとして、川に落ちてずぶ濡れになってまでも掴もうと、ジャンプしてたんです。フフッ」
あまりにも、綺麗に笑うから一瞬眩暈がしたからだ。
「・・・まぁ、今も身長も声も子供ですけどね」
「そのままの風がいいと思う・・・」
「そうですか?謝謝。スカル」
「不謝」
そんな事言ってるけど。風はとっても魅力的だ。ゆらゆら動く三つ編みも・・・長い袖が揺れるのも・・・くるりと此方を向いて笑顔を向けると、きっと誰もが風を好きになる。
スカルはその一人だ。
だから、簡単な中国語なら喋れるように勉強した。しかし風はそんな事には気がつかないだろう。
「スカル。ほら、早く帰らないと!」
「あ、あのさ・・・風・・・オレ・・・」
「?」
「パシリだけど・・・風が好きだ!」
ならば気がつけさせればいい・・・。
これは精一杯のパシリ並の考え。
END
あとがき
真夜中に書いたから気が動転してました。
でも初スカ風です♪
これでも頑張りました!