BGL
□離れること
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本当は嫌で嫌で仕方がないことだった。
俺としても、ここにいるの嫌だから。
「ねえねえ、似合う?」
「うっせぇな」
「……ひどっ。退屈そうにしてたアオイのことを思ってじゃん」
誰が退屈にしてだと思ってんだよ。
全然、退屈じゃないし、思いっきりゲームしてたんだけどな。
この面倒な幼なじみのソラ。
いつも、うざったいくらいに構ってくる。
俺は一人の方が良いのにな。
「つまんない? アオイ」
「ああ退屈」
「えー酷いよ。僕は楽しいよ」
「おまえが楽しがろうが、俺には興味が微塵もない」
誰かと馴れ合うのは嫌いで苦手だから。
こう、片一方が勝手に話してるくらいなら問題はない。
だから、相手にしないでほしい。