ToLOVEる 改

□第二話〜
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「私? 私はユーリのお嫁さんでーす♡」

"なにぃぃぃぃぃぃ!!?"

僕のお嫁であるというララの回答に男子一同は大声を上げる。
やはり、そう答えてしまったかとため息を漏らす。この答えによって猿山達の行動を何となく予想できた。

「ユーリ、お前……どれだけ良い思いをすれば気が済むんだー!!!」

「何のことでしょう?」

「クッソー!! 羨ましすぎるぞ、この野郎ー!!」

「そいつを捕まえろーっ!!」

猿山の答えに当然のようにとぼけておく。
男子からは主に嫉妬の視線が強いのを感じる。まぁ、ララはとても綺麗なことは事実なので仕方ない。
そして猿山達は一斉にこちらに向かっては知ってくる。

「ユーリ! ゆるさねえぞ、俺よりも先にそんな可愛い娘と!!!」

「それはただの逆恨みです」

「そんなことわかってんだよー!!」

"うおぉぉぉぉ!!!!"

完全な逆恨みなのだが、もう何を言っても止まらないだろう。
仕方なくの腰をこちらへ抱き込むようにして特殊なステップを踏む。
階段の下にいた僕とララの姿は既に上の階にある。普通に階段を上がっていれば、もっと時間がかかる。

「あの人達、なんで怒ってるの?」

「僕がララのような綺麗な娘と面識があるからですよ。それにララのお嫁さんという発言もね。要は嫉妬ですね」

「そうなんだ〜」

ララと会話をしながら廊下を逃げていく。
先ほどの場所では教室が多くあるので迷惑がかかるからだ。
あまり授業などに支障が出ないようにしたいというのが正直な気持ちだ。

「行き止まりですね。どうやら猿山達の向かう先をコントロールされてしまいました。嫉妬というのは恐ろしいですね」

「私がなんとかしてあげよっか?」

行き止まりに来てしまい、これ以上逃げることは出来ない。
行き先で男子が待ち構えていたので誘導されていたことにはうすうす感づいていた。
しかし、強引に向かうと人の多く集まる場所に向かう訳であまり好ましくない。

ララがどうにかしようかと告げてくるが手で制止する。

「大丈夫ですよ。すぐに終わりますから」

「あ、そうだ。私、ユーリと結婚するから家に一緒に住みたいな」

「それは今言うことではないですけど。じゃあ、一緒に住んでいる美柑達を説得する必要がありますね。僕は構いませんよ」

「やったぁ!!」

どうしてこの状況で言うんだと思うが、いつか言うだろうと思っていたので驚くことはなかった。
僕がOKというと喜び、再び強く抱きついてくる。その光景をちょうど現れた男子が見たことで嫉妬の炎を燃やしてさらに勢いが増す。

"うおぉぉぉぉぉぉ!!!"

「これ以上、騒ぐといろいろと面倒が起こるので終わりにしましょう」

そして僕は一度目を閉じて再び、ゆっくりと瞳を開く。同時に一瞬だけ体から覇気を溢れさせて猿山達を睨んだ。
次の瞬間にバタバタっと次々に猿山達が気を失って倒れていく。

「(今のは……いったい)」

「すごーい! 何が起こったの?」

その光景を見たペケとララは何が起こったのかを理解できなかった。
まぁ、二人には覇気を感じないように調整したので仕方ないだろう。
二人からすれば、猿山達が急に倒れて気絶してしまったということしかわからないのだから。
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