ハイスクールD×D

□D×D 第一話
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世界を混沌へと導き、破滅の未来へと向かっていた世界は敵同士であった"悪魔"、"天使"、"堕天使"の三大勢力と他の神話とが協力する事で救われた。
その脅威であった"禍の団"を倒す事が出来たのであった。

これは何百年も経過した未来のお話である。


side???

どうして私をもっと見てくれないの?
あなたが私をずっと一番に見てくれたから他の子達に気を向けていても許した。
でも結婚してから何年もの月日が経って、貴方は私と同じ最上級悪魔へと並んだ。

そして上級悪魔になった時に魔王様から与えられた"悪魔の駒"で自分の眷属を見つけ、眷属にしていった。
だって初めて会ったときにハーレム王になってやるって叫んでいたから駒を貰ったら眷属候補を見つけ出していくって分かっていた。

「でも……あんまりじゃない!」

私は写真を入れた写真立てを掴み、力の限り投げつけた。
壁にぶつかったそれは音を立てて壊れる。写真の部分に亀裂が入り、私と貴方の仲を示しているようだったわ。

結婚当初は幸せだった。
だってずっと一番に見てくれていたから。でも今は……。
思い出すだけで腸が煮えくりかえりそう。私はいつも一緒に居ることが出来るからと後回しにされるばかり。

「もう限界だわ!!」

私から溢れ出す消滅の魔力で部屋の中の家具などが消滅していく。
夫に心底うんざりし、私は薬指に嵌めている結婚指輪を外し、消滅の魔力を宿した手で握りつぶした。
当然、消滅の魔力によって指輪の存在はこの世から跡形もなく消えてしまったわ。

「さよなら……イッセー。貴方はあの頃とは変わってしまった。口だけの愛なんて私はいらないわ」

必要最低限の荷物と現金を持って私は部屋を後にする。
屋敷の使用人達に見つからないように秘密の通路から抜け出し、遠く離れた場所からもう一度屋敷を眺めて後にした。

これが私、リアス・グレモリーがイッセーの前から姿を消す数時間前の話。

〜side end〜
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