p u y o
□HAPPY BIRTHDAY!
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(シグは忘れてても当たり前かな〜 でもみんなはきっと覚えてるはずっ♪)
期待を寄せつつ、クラスメイトの待つ教室へ向かう。
「おはようございまーす!」
「おはようございます、アミティさん。・・・残念、ぎりぎり遅刻だわ。」
「あちゃ〜 次から気をつけます・・・」
誕生日に遅刻してしまい、
朝からブルーになる。
しかしどこまでもポジティブなアミティはすでに、誰かにおめでとうを言ってもらいたくてそわそわしていた。
(きっとクルークはあたしの、とゆうか人の誕生日に興味なさそうだし・・・あ、リデルなら!)
「アミティさん。クレランスは、お好き?」
「いいい、いや!全然、好きじゃないです〜!!」
「そうですか?先生には、やってほしいようにしか見えませんよ♪」
「へへ・・・ごめんなさいー!」
(とりあえず、授業はちゃんと受けよう・・・)
数十分後、
ようやく授業が終わり、アミティは(不純な動機で)隣のクラスへ向かう。
「リーデルっ!おはよー♪」
「あ、アミさん。どうしたんですか?」
「え、うーん、特に用事はないんだけど・・・」
「じゃあ私実験室に行かなくちゃならないので、また後で」
(リデルまで!!)
「う、うん。ばいばい・・・」
あの後アミティはラフィーナやタルタル、広場にいたアルルにも会いに行ったのだが、誰ひとりアミティの誕生日を覚えていなかった。
シグはともかく、リデルやアルルが覚えていないのは不自然だった。
(リデルなんか去年はプレゼントまでくれたのにな〜。)
そんなこんなであっという間に放課後になってしまった。
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