赤髪ナイトと泣き虫プリンセス

□ある朝の話
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朝起きてまず始めに考える事はミキの事



これは毎朝の日課になってる事で、自分の身支度を整えてから朝飯を食って家を出る



電車に乗って次の駅で降りる


少し歩いてからある一軒家の前で止まる


膨らませていたガムをパチンとわった後インターフォンを鳴らした




カチ


《ピンポーン》





パタパタパタパタ




一回鳴らすとすぐに聞こえる軽い足音




Σゴンッ





嫌な予感がしてならないぜ…






『ぅ゙わ゙あ゙ああああブンちゃーーん!!(泣)』






ため息が漏れたのは言うまでもない




丸井「おーいミキ、玄関開けてくんねぇと何もできねぇだろぃ…υ」


『Σぅ゙わ゙あああああブンちゃーん!!』


丸井「ΣΣ聞けよ俺の話を!!!υ」




ガチャガチャとドアのノブを回しても開かない




『Σぅ゙わ゙ぁあああっ!!
頭ゔっだぁあああ!!(泣)』




ガチャガチャガチャガチャ




丸井「Σだ か らドアを開けろぃ!!υ」




Σそこまで泣かれると何かあったのか心配だろぃ!!


いやわかってる、どうせ玄関の段差で躓いてドアに激突したんだってことくらい



でもアイツが泣いているとどうもジッとしていられない





『ヒグゥゥ〜………ズズッ……』




ガチャ



バンッ!!



丸井「おい泣き止んだか?υ」


『泣き止んだ…』




急いでドアを開けたら玄関に座り込んでいるミキがケロリとしていた


泣き虫ではあるが一定の涙をながしたらピタリと止まる

その分俺は助かるけど




丸井「ほら、早く行くぜ

俺が朝練に遅れちまう!υ」


『はーい』




ミキはまたパタパタと家の中に入って行った



時計を見るとまだ少し余裕があるから一安心した






























『あ、なんか、最近通り魔が流行ってるんだってー』




家を出て、駅へ向かう途中でミキがそんな事を言い出した




丸井「通り魔?υ
物騒だな…」


『そーだねー』




Σって、オイ!!

何、私は関係ないですよー、みたいな顔してんだよぃ!!υ


俺が通り魔なら間違いなくお前を標的にするぜ?!


どっちかと言えばお前は絡まれやすい方だろぃ!!υ




丸井「ハァ…部活終わるまで帰り待ってろぃ?」


『え、なんで?υ
いつも待ってるけど…!』


丸井「だから、もし友達とかに誘われても断れよ?
通り魔なんて俺が倒してやから(笑)」




笑ってそう言うと、顔をパアッと明るくさせてフワリと笑うミキ


正直に言わせて貰う、

可愛い





『オッケー!
ありがとーブン太君!!』




その笑顔で今までミキにかけられた面倒事も全部チャラにできるんだぜぃ?



それ全部わかってやってるんじゃないだろーな?







丸井「ん?、ああ、つかお前友達いなかったっけ」


『……少し…なら…』


丸井「泣くなよ?υ」




目に涙がジワリと浮かんできているミキ


少し意地悪すぎたか…υ



ミキの頭にポンと手を置く俺



そんな俺を隣から見上げるミキ




丸井「お前には、この天才的な俺がいるだろぃ?」


『!、ですよね!!』




グシッと手で涙を拭き取って頷くミキ







こんなハプニングも含んではいるが

俺の、朝は絶対に朝飯とミキから始まると言っても過言じゃねぇ














(寝坊だけは絶対しないミキ)



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