水の妖精

□私を置いてかないで…っ
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ロキ「な…っυ」


ルーシィ「星霊ロキ……ううん…本当の名は

獅子宮のレオ」



ロキの表情が強張った



パキ、コキ



『さぁロキ…どういう事か……説明してくれるよねェ?(怒)』



指を鳴らしながらロキに近寄る私



ルーシィ「Σお、おお落ち着いてミキ!!υ

殴る前に話し聞かないとダメじゃない!?υ

わかってる!?υ」


『わーかってるよ、でも12発くらい殴らないとちょっと…(怒)』


ロキ「ご、ごめんミキ!υ
だから落ち着いて…υ」




ロキは半歩後ろに下がって手をあげて


後ろからルーシィが私を押さえていた




『話して!!どういう事!!(怒)』



とりあえず怒りを押さえてロキを見た




ロキはちゃんと話してくれた





自分が黄道十二門のリーダーの獅子宮のレオで、カレンの星霊だった

カレンがアリエスと言う星霊に酷い事をしていた為、ロキが勝手に人間界に出て来て

自分とアリエスとの契約を解くまで帰らないと3ヶ月とどまり


その間に通常星霊を2体以上召喚する事ができなかったカレンが無理矢理魔力を使い


体が堪えられなくて死んでしまって

ロキはそれが星霊の罪になり

星霊界に帰る事が許されなくなったらしい





人間が星霊界じゃ生きていけないように

星霊も人間界じゃ生きていけないはずだ

生命力をだんだん奪われて、死んでしまう




『3年間……人間界にいたら…ロキ…υ』


ロキ「ああ…、もう限界だよ…全く力が出ないんだ…」




苦笑いをするロキ




キュッ



私はロキの服を掴んだ




『…………』


ロキ「ごめんミキ………ずっと黙ってて…」



頭に手が置かれる




『…消えるの?』


ロキ「うん……これが僕の犯した罪
この罪を償うには…僕が消滅するしかないんだ…


っ゙!!」




ガクンとロキが膝をついた



『ロキ!!υ』


ルーシィ「ちょっと!υ」




ルーシィも駆け寄って来た




良く見ればロキの体が消えかかっていた



『や…、やだ!!
ロキ消えないで!!消えないでよ!!υ』


ロキ「ごめん……ミキ……」


『やだ…っ…!!、約束したじゃん!!υ
寂しい想いさせないって!!υ

守ってくれるって…っ約束したじゃん!!υ』


ロキ「ごめん…っ」


『許さない…っ!!
ロキが……ロキが消えるなんて許さない…っ!!υ』


ルーシィ「ミキ…」




ロキの首にしがみついた



『仕方なかっただけじゃんっ!!υ
何でそれが罪になるのっ…!!?υ

アリエスを守って…っ何が悪かったの…っ!?』




涙でもうロキの顔が見えない




『何で…っ、私と約束したのに…っ

…やっ…だぁ!!私を置いてかないでロキ…っ!!』


ロキ「大丈夫だよ…っミキにはルーシィもいる…っ」


ルーシィ「勝手な事言わないで!!υ

貴方が守らなくて、誰がミキを守るって言うの!?υ」




どんどんロキが消えていく…




『や…!!υ、ロキっ…せめて星霊界に帰ってっ!!

消えないでロキ!!υ』


ロキ「ダメなんだよ……僕は星霊界には帰れない……」


『ゃ…やぁ……っ

いやぁああああああああああああああああああああ!!!!!








ドックン…っ!!






ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ



ロキ「ゃ、やめろミキ!!!υ

そんな魔力を一度に使っちゃダメだ!!υ」



『やだぁああ!!!

私がっロキを星に帰す…っ!!

そしたらロキ死なないですむ!!!

私が扉をこじ開ける!!!!



ドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ





大量の魔力を体から放出し続ける私にロキが何か叫んでるけどあんまり聞こえない…





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