水の妖精

□それでも…守りたかった
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岸から上がって歩くとカナが泣いていた



よく見ればギルドが崩れている


ああ…υ、やられちゃったのか…υ


まぁギルドは立て直せばいいけど




『ごめんカナ!また後で!!』



カナ「ちょっと!アンタ何処行くつもり?!υ」



『隠れ家!』





ロキがいるはずだ























































  ──隠れ家──







『ハァ…っ、ハァ…ロキ!!υ』




ロキが隠れ家に倒れていた


ロキに駆け寄って顔を覗き込む



『ロキ!しっかりしてよロキ!υ』



手が使えない私は額でロキの胸を揺らす




ロキ「ッ……ハァ…ミキ…?」




よかった…生きてた…υ


ビックリした……(泣)


ちょっと目に涙が溜まった






ロキ「ミキ……っ」





上向きに倒れながら私を抱き締めるロキ


重力に逆らえないでロキに体重が少しかかる




ロキ「無事でよかった…っミキ…

本当にっ…」



ぎゅぅうとロキの腕に力が篭る




ロキ「守るって約束したのに……っ

僕は守る事が出来なかったね……」


『私は強いから、守られなくても大丈夫』


ロキ「それでも…僕は君を守りたかった

この命が消えるその瞬間まで

この手で君を………」






この時、この言葉の深い意味なんて全然考えなかった



ロキが切なくて苦しそうに泣いてる事も



顔が見えない私は



全然知らなかった








すぐ後に、私達フェアリーテイルが勝利した


ナツがガジルを倒して


復活したマスターがジョゼを倒して



この戦いは幕を閉じた
















ロキ「クッ……行こうか…ギルドへ」



いつもみたいに笑って立ち上がるロキ




『はぁ…ちょっと疲れた…υ』


ロキ「そう言えば…何故そんな水びたしに?υ」


『ああ、海を泳いで来たから?(笑)』




余計に体力使ったんだよな多分…υ


水の滅竜魔導士が聞いてあきれる(-"-;)





フワッ



『!ちょっと!?υ』


ロキ「僕の妖精さん、ギルドまでエスコートするよ(キラキラ)」




私を横に抱き上げながら笑うロキ

で、出たキラキラ!υ


自分の顔が引き攣っていく



『は、放せェエエ!!!!υ』


ロキ「ハハハっ、手を拘束されてるから暴れても無駄だよ」


『Σ何で元気になってんのこの人!!υ』




スタスタと歩くロキは無茶苦茶ご機嫌だ























(水浸しで拘束されてるミキ…ソソルね(笑))
(ΣΣただの変態じゃないかぁああ!!(泣))
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