水の妖精

□昼寝友達ができるとは
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  ──昼、外──




















『……ん…』


「……スー……………」





町外れのお気に入りのスポットで昼寝をしている昼下がり


ポカポカ暖かい陽気に幸せを感じつつ寝返りをうったが、何か違和感に気がついた



なんだろうこれ…あったかい………まるで人みたいな………




・・・・・・・人?υ




ガバッ



起き上がって違和感の正体を確かめると、確かにそれは人だった


私と同じ歳くらいの男の子が気持ちよさそうに寝ている


だ、誰だこの人…(°°;)

確かに私が寝た時は一人だったのに…?υ



マジマジと寝ている男の子の顔を見るが、こんな人は知らない


うむ………なのに何故私の隣…しかもこんな密着して寝てるんだろうか




ピクッ…


「…………」



男の子は身をよじると、先程までいた私と言う温もりが消えた事に気がついたのか少し目を開けた


瞼の間からのぞく赤い目が虚ろにさ迷ったかと思えば私で止まった




「………………」

『………………』




お互い眠いのが分かる


こんな天気の日はユックリしてたいよね


凄くわかる、動くのが凄く面倒臭い




「………………」



男の子は自分の隣をポスポス叩いた



私も眠いので一緒に昼寝を再開する事にした



まさかこんな所で昼寝友達ができるとは、と少し感動中
































   ──夕方──
















ロキ「ミキ、風邪を引いてしまうよ」




次に目が覚めたのは夕方だった

ロキが私を抱き上げながらクスクスと笑っている


てか何で抱き上げてんのオイ(怒)




『ロキ、下ろして(怒)』


ロキ「んー、勝手に何処か行ってしまったと思えばこんな場所でお昼寝してる可愛い可愛い僕のお姫様をやっと見つけたのにかい?」


『ロキのじゃないし(怒)

お姫様とか意味不明だし(怒)

ロキが勝手に鍵持って行ったのが悪いんでしょうが(怒)』




昨日ロキが勝手に鍵を持って逃走したのが事の始まりだよね


鎖を直すとかなんとか言ってさ…(-"-;)



で、次の日…つまり今日だけど


まだ鍵を持って行ったまま帰って来ないロキは当然朝私を起こしに来なかったので

寝坊するわ、スッキリ目が覚めずにまだ眠いわで昼寝しに来たのが今だ




ロキ「だって僕はいつでもミキと一緒にいたいんだよ

だから、早く僕の鍵の鎖を直してこの首に下げて欲しくって」




そう言って私を下に下ろした後、チャラリと首に鍵をかけてくる

ニッコリ笑ったロキに何も言えなくなってしまった私はため息をついた




『?、あれ……』


ふと振り返ってさっきまで寝ていた所を見た




ロキ「どうしたんだいミキ?」


『いや、ここに男の子居なかった?』




ピシッと指をさす



『さっきまで私、同じ歳くらいの男の子と一緒に昼寝してたんだけど…』




見てもそこには誰も居ない




ガシッ


『!?』


ロキ「ミキ、僕と言うものがありながら…他の男と寝たのかい!?υ」


『Σなんか変な意味に聞こえるからやめてくんない!!?(怒)υ』




ウザイ、ウザイんだけど畜生が(怒)




ロキ「あ、待ってミキー!υ」


『Σ黙れついて来るな変態!!(怒)』


ロキ「だってミキが僕と違う奴なんかと…!υ」



ちょっと、何マジで悲しそうにしてんのこの人……(-"-;)

トボトボ歩いて…ウザイ(泣)





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