この街に来て一年が過ぎた。 朝起きて、会社に行く。 休みの日は一人でのんびり過ごしたり、友達と出かけたり。 そんな相変わらずの日々。 こんな《普通》の日常が 私は、ずっと欲しかった−− さあ 新たな物語を始めよう 甘「みなさん知ってますー?最近話題の《切り裂き魔》!」 田「あー、昨日もニュースになってましたね」 セ「今度も池袋だったらしいですね。怖い怖い……」 甘「あの首無しライダーとどっちが怖いんでしょうねww」 セ「…………」 田「普通に切り裂き魔でしょ(笑)黒バイクの人はそんなに危なくないと思いますし……」 セ「そ、そうですよね……!」 甘「あれー、なんかセットンさん焦ってません?」 セ「………」 田「?」 セ「それはそうと、話は変わるんですけどー」 甘「スルー!?(°□°;)」 田「アハハ!」 セ「ここに、私の友達を誘ったんです。あ、事後承諾ですみません」 甘「いーえ大歓迎です!あ!もしかして、セットンさんの恋人ですかかぁ?」 セ「えーっと……そろそろくる時間なんですけど」 田「またスルーww」 甘「セットンさんが苛めるー!ww」 田「ほどほどにしないと怒られますよww>甘楽さん」 田「お!噂をすれば……?」 仔「初めまして、仔狐です。セットンさんから紹介してもらいました」 甘「仔狐さん初めまして!甘楽ちゃんでーす!」 セ「待ってたよ〜(^o^)/」 田「初めまして、田中太郎です」 仔「みなさん、よろしくお願いします」 甘「セットンさんと仔狐さんはリア友なんですか?」 セ「そうですよ〜」 仔「池袋にきて、初めて出来たお友達です」 田「へー、仔狐さんも池袋の方なんですか」 甘「ここの人達は、みんな池袋の周辺に住んでるみたいなんですよー☆」 セ「考えてみたらすごい偶然ですね」 仔「……それは本当に《偶然》なのでしょうか?」 田「??」 セ「どういう意味?」 仔「みなさんが《ここ》に集まったのは、何らかの《意志》が働いた結果だとしたら−−」 仔「または《そうなること》が、最初から決まっていたのだとしたら−−」 仔「もし《ここ》で出会わなくても、別の場所で同じように出会うようになっていたとしたら−−」 仔「それは《偶然》といえるでしょうか?」 田「……なんかスケールの大きい話ですね」 セ「《何か》って何だろ……宇宙人だったら嫌だな……」 仔「ふふふ、冗談ですよ。ただ世間は狭いねって話です」 田「ああ、なるほど」 セ「も−!ビックリした(笑)」 甘「仔狐さんって、面白い方ですね!」 仔「いえいえ、甘楽さんも凄い方だと伺ってますよ」 甘「えー!セットンさん何ていったんですかぁ?例えば…甘楽ちゃんが可愛いとか?」 セ「それはない( ̄∀ ̄)」 田「自画自賛(笑)」 甘「二人とも即答!?ヒドいですよおー!プンプン!」 田「あ、ちょっと電話がきたんで今日はオチます」 田「では、また!」 甘「彼女からですか……って、もういないかな?」 仔「お休みなさーい」 セ「おやすー!」 −−田中太郎さんが退室されました。 セ「あ、すみません。私も相方に呼ばれたんで……仔狐さんは、どうする?」 仔「甘楽さんがよければ、もう少しお話したいです」 甘「キャー!ご指名ありがとーございまーす(≧∇≦)今夜は寝させませんよ〜」 セ「(笑)……それじゃあまた」 仔「お休みなさい」 甘「あぁん!仔狐さん無視しないでくださいよう!」 甘「セットンさん、お休みなさーい!」 −−セットンさんが退室されました。 内緒モード・甘楽 【……キミ、紫ちゃんでしょ?】 内緒モード・仔狐 【ご機嫌よう、折原さん。よく分かりましたね】 甘【キミこそ、何で俺だって知ってるの?】 仔【そこは秘密です。ついでに《田中太郎=帝人君》ですよね?】 甘【なるほど……さっきの話は、ワザとだったわけか】 仔【ダラーズの創始者と首無しライダー。この二人が、貴方の管理するチャットルームに参加しているなんて《偶然》……あるわけないですよ】 甘【……まあ、そうなるね。じゃあ紫ちゃんは、ここでも俺が何かを企んでると思って釘を刺しにきたわけだ】 仔【確かに、折原さんが色々と悪巧みしてるのは知ってますが、別に釘を刺すとかでは……】 甘【ちょっと《色々》って何!もしかして……紫ちゃん俺のストーカー?】 仔【あまりふざけたこと言ってると、クラッキングしますよ】 甘【キミが言うと怖っ!】 仔【今ならもれなく、オリジナルウイルスが付いてきます】 甘【……なんか紫ちゃん、リアルで話すより攻撃的じゃない?三割増しぐらいに】 仔【それは……折原さんの気のせいです。被害妄想はイタいだけですよ】 甘【気のせいじゃないよね!?】 仔【……冗談です】 甘【……キミの冗談は、正直笑えない】 仔【人と直接話すのが苦手なんです。こうやって電話やパソコン越しの方が楽ですね】 甘【えー、あれだけシズちゃんと普通に会話してるくせに】 仔【まあ……同僚ですからそれなりには】 甘【この前もデートしてたんだって?】 仔【デートじゃないですよ。私なんかが相手だと、平和島さんに悪いです】 甘【えー、それって逆じゃあないの?シズちゃんにキミの方が、もったいないって!なんなら今度俺とデートする?】 仔【………】 甘【あれ………紫ちゃん?】 仔【準備が出来ました。これからウイルスファイルを送ります】 甘【は?え、ちょっ…!?】 仔【なお、パソコンに届くとオートで起動しますので、ご覚悟を】 甘【ごめんなさい、俺が悪かったです。許して下さい】 仔【………】 甘【紫……ちゃん?】 仔【………】 甘【おーい】 仔【……冗談です】 甘【……本当にキミの冗談は笑えないから】 仔【ところで、折原さん】 甘【何だい?】 仔【何でネカマなんですか?気持ち悪いです】 甘【今更そこ!?】 仔【あ、すみません。つい本音が……甘楽ちゃんって可愛いですねー】 甘【遅いからね!?もう本音聞いちゃってるからね!?】 通常モード・仔狐 「明日も仕事なので、今日はこれで失礼します」 仔「甘楽さん、楽しいお話をありがとうございました」 仔「では」 −−仔狐さんが退室されました 甘「仔狐さんまた来て下さいねー!」 甘「あ、ちょっと遅かったみたいですね」 甘「甘楽ちゃんも、今日は寝ます!おやすみなさ〜い☆」 −−甘楽さんが退室されました −−只今、チャットルームには誰もいません −−只今、チャットルームには誰もいません −−只今、チャットルームには誰もいません . |