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□熱。
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今日は小狼とデートの日だった。

でも、朝メールで…

『今日風邪ひいちゃって行けなくなった…ゴメン。』
と、きた。

風邪かぁ…仕方ないな。

どうしよう…暇になっちゃった。

しばらく考えたあと、

「よしっ小狼の家に行ってお見舞い?しに行こう!」

と言ってさっそく小狼の家に行ったのでした。

ーーーー…小狼家。

「はぁーこんなときに限って風邪とか…」

と、ぼやいていると…

ピンポーンッ…

インターホンが響いた。

誰だろうか…?

と思いながらドアを開けた
ガチャッ…

そこに居たのは、

「小狼、風邪大丈夫?」

サクラだった。

「どうして…」

「えへへ…心配で様子見に来たの。」

と心配と照れが混じったような感じに言ってきた。

「そ…そうか。」

じゃあ、入って…。
と言い部屋に招いた。

ガチャッ…

「よし!じゃあ小狼熱はかって?」

サクラは部屋に入るなりいきなり体温計を小狼に差し出した。

「あ…ああ。」

素直に体温を測った小狼は、測り終えた体温計をサクラに渡した。

「…37 5ね。微熱ってとこかな。」

「みたいだな。」

「もしかしたら熱上がっちゃうかもしれないから寝ててね?絶対だよ。」

と念を押すように言った。
「あ…ああ。」

ーーーーーー…昼前。

「大抵の掃除はできたね。」
ふと、時計を見ると

「もう昼前かな…」

と言うとサクラはキッチンへと入って行った。

ーーーーーー…部屋。

コンコンッ…

ノックをして小狼の部屋に入った。

「小狼、お昼だよー。」

眠っていた小狼はサクラの声に気づき体を起こした。

「あ…ありがとう。サクラ」
「いーえ。はいっ卵お粥だけど。」

「ああ。」

とスプーンを取ろうした…が、サクラが

「体つらいでしょ?私が食べさしてあげる☆」

そう言うとお粥をすくったスプーンを小狼の口元へ 差し出した。

「え…いいよ。自分で…」

「ダメだよ?ほらっ」

観念したように小狼はお粥を食べた。

ぱくっ…

「ど…どう?おいしい?」

「うん。美味しいよ。」

「本当!?よかったぁ〜」

と、ものすごく嬉しそうな笑顔を向けた。

それをみた小狼は真っ赤になった。
(可愛すぎるだろ…)

「はいっ!たくさん食べてねー」
「ああ。」

とほのぼのとした熱日和でした。

おわり


あとがき

めっちゃほのぼのしてますね

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