表駄文

□nudeなキモチ
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「だっ、大丈夫ですかっ!?」

「やっ、たっ、大した事は……ゲホゲホッ…!!」


急ぎ駆け寄って来たラクスに背をさすられ、カガリは何度も咳き込む。

ようやく落ち着きを取り戻したが、カガリは己の犯した失態を恥じ、しゅんと首を垂れる。


「済まない…折角気晴らしに誘ってくれた茶会なのに、こんな事になってしまって…」

「そんな事ありませんわ。気になさらないで下さいな」



ラクスはそう言って、ニコリと柔らかな笑みを浮かべた。


「…で、何かありましたの?」


突然の問いにカガリはドキリとする。




やはり、言うべきだろうか…。

カガリの心は、今まさに究極の選択を迫られていた。



そもそも2人の仲は、昔から悪くなかったと聞いている。

今も顔を合わせては、いかにも親しそうに言葉を交わしているのを何度も目にしているくらいだし…。

だからと言って、別に2人の仲を疑う訳ではない。

いや、むしろ彼の自分に対する愛情はイヤという程ひしひしと伝わっているのも分かっている。

それだけに聞くのが辛い。辛いだけに余計気になって仕方がない。


だが今後の為にも、かつて“彼が愛した人”より聞かなくては、解決する事自体皆無なのだから…。




「あの…さ」
「はい?」



カガリは覚悟を決め、なるべく慎重に話を切り出した。

「ラクス…ってさ、アスランと、結婚…する筈だったんだよな?」

「ええ…。昔の話ですけど」

「だったら…さ。2人は…それなりにつき合ってた…って事だろ?」

「まぁ…つき合ってたと言うか、お食事を何度か一緒にしたくらいは…」

「じゃ…じゃあ…さ…////」



――勇気を出さなければ…。



カガリは今一度覚悟を決め、ギュッと拳を握りしめた。



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