表駄文
□nudeなキモチ
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――いいなぁ…。
目の前で紅茶に口を付ける親友をちらちら見ながら、先程からカガリはため息ばかりついている。
――同じ女性でありながら、どうしてこうも違うのだろう…。
大きなアイスブルーの瞳
フワフワした長いピンクの髪
愛らしい口元
何処を取っても完璧で、それだけに余計コンプレックスが募っていく。
――やっぱ、どう足掻いても適わないよなぁ……
そう思い、また1つため息を付く。
言うべきか、言わざるべきか…。
しかし万が一、彼女の口より“その事”を聞かされた時、果たしてそれに自分が耐えきれるかどうか…。例えそれが“過去の事”だと分かっていても、今の自分にそれを割り切れる自信ははっきり言って、ない。
けど…聞きたい。聞かなければいけないのだと、何度も心の中で言い聞かせる。
それ程までにカガリは、切羽詰まっていたのだから。
「どうか…なさいました?」
「どわぁあっっ!!!///」
急にラクスに声掛けられ、今にも心臓が飛び出る程驚き、悲鳴を上げる。
「先程から何も口にされてませんわね。やはり…お口に合いませんでしたか?」
「いっ、いやっ! そんな事は…っ!!///」
と言い、カガリは慌ててカップに口を付ける。が、一気に大量の紅茶を流し込んだ為、気管に液体が入り込み思い切りむせてしまった。
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