表駄文
□Maybe Blue
1ページ/4ページ
“Maybe Blue”
激しく窓に叩き付ける
夜の雨
そんな中、突然ずぶ濡れた姿で君は現れた。
その表情(かお)は今にも壊れそうで、気が付けば、彼女を強く抱き締めていた。
“−抱いて…”
微かに震わせたその声に、理性は一気に崩れ、そのまま唇を重ね、舌を絡ませ、ベッドへと倒れ込む。
後は只
獣のように
互いの身体を
貪るだけ…
事が済んだ後も息を弾ませたまま、腕を絡ませ、身を寄せ合う。
ただ、俺の胸元に存在する彼女は黙ってその身を埋めるだけで。
何かあっただろうか…。
しかし敢えて訊ねない。それは彼女の抱える“傷”を更に深くえぐるだけでしかないから。
随分−痩せたな。
抱き寄せなから感じてた事。この細い体で、全てを抱えようとしているのかと思うと、やり切れなくて泣きそうになる。