表駄文

□Maybe Blue
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“Maybe Blue”


激しく窓に叩き付ける
夜の雨

そんな中、突然ずぶ濡れた姿で君は現れた。

その表情(かお)は今にも壊れそうで、気が付けば、彼女を強く抱き締めていた。

“−抱いて…”

微かに震わせたその声に、理性は一気に崩れ、そのまま唇を重ね、舌を絡ませ、ベッドへと倒れ込む。

後は只
獣のように
互いの身体を
貪るだけ…

事が済んだ後も息を弾ませたまま、腕を絡ませ、身を寄せ合う。

ただ、俺の胸元に存在する彼女は黙ってその身を埋めるだけで。

何かあっただろうか…。

しかし敢えて訊ねない。それは彼女の抱える“傷”を更に深くえぐるだけでしかないから。

随分−痩せたな。

抱き寄せなから感じてた事。この細い体で、全てを抱えようとしているのかと思うと、やり切れなくて泣きそうになる。
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