秘密部屋
□和泉サマからVv
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「っは……ん……」
濡れた物が交わる水音と、口の中に広がるチョコレート味。 熱と唾液に溶かされてそれは次第に小さくなっていく。
やがてザラついたレノの舌を直接感じた時には、丸い小さなチョコの玉は、すっかり溶けてなくなっちまった。
「は……」
「……溶けちまったな、と」
「あっ?」
笑ったレノがサイドボードに手を伸ばし、勝手にチョコの缶を取る。 そして人の了解も得ずに、自分の口の中にもう一つ放り込みやがった。
「それ、俺んだぞ!」
「ケチケチすんな。 お前の物は俺の物〜ってな、と」
そんなふざけた事をぬかしながら、レノはまた悪戯みたいに唇を重ねてくる。 不意に身体の重みを感じて、俺はベッドの上に押しつけられた。
「ん……あ? 何やって……」
今度は軽く舐める程度で離された唇が、俺の首筋に寄せられる。
「っあ――」
くすぐったい感覚を生みながら、静かにそこを転がるチョコレートの玉。
「…あ……バカやめろって!!」
調子こいたレノはそんなんで止まってくれる筈もなく、布団を剥ぎながら徐々に下へとおりていくチョコレートとレノの唇。
「っ……ん……」
共に含まれた胸の飾りの上を、溶けにくいコーティングをされたチョコの、少し残る硬さが転がっていく。
「……っん! ん……やっめ……」
固形物と粘膜が交互に敏感な突起に当たり、焦れったい様な、微かに痺れるようなそんなムズムズした感覚がそこから沸いてきた。
「あ――っっ!」
急に反対側の乳首を指で摘まれて、確かなその刺激にジン…と甘い痺れが背筋を這い上がる。
「ふっ……ぅん! ぁ――あぁっ んぁ………」
生暖かい息を吹き掛けながら転がされる感覚と、強弱をつけて捏ね回される感覚。 どちらも別のその動きがもたらす快感に、自分の息がどんどん上がってく。
「っ、ぁ…… ん――っ ぁ…ンンっ」
ジワジワ与えられる快感は、チョコレートの玉が無くなるまで続いた。
「は…… っはぁ………」
いじられ続けたその場所は、レノの唇と指が離れてもなお疼いて痺れてる。
「……ほら、お前も食えよ、と」
「ん……」
また勝手に人のチョコを取り出して、俺の口に含ませるレノ。